2007年08月13日(月) |
レミーのおいしいレストラン |
1匹のネズミが冴えないシェフ見習いとコンビを組んで、誰もがうなるおいしい料理を作って成功する・・・というような話・・・だと思って、映画を見に行ったのだけれど、印象がだいぶ違っていたかも・・・。
まず最初に、『リフテッド』という同時上映の映画があったのにも、予想外・・・だったんだけど。(これは見習い宇宙人の話で、セリフがなく、アニメの動きだけで笑わせる作品)
この作品・・・子供向けかと思いきや、案外大人向けだったりして?と思わせるものが。話もここで終わりか?と思うとさらに続き・・・と、ただのハッピーエンドで終わらせない。
結構人生の深さみたいなのを感じさせ、セリフにはステキなものがあったりして、考えさせられる部分もあった。
けど、やっぱりもっとカットしたりしてコンパクトにまとめた方がわかりやすかったのでは?とも・・・。
アクションシーンが結構あって、そのスピード感はアニメならではのものでもあるのかもしれないけれど、まるで『ダイ・ハード』のような作品を見ているかのようで、なかなかそういうシーンはよかった。
あとネズミが一言も人間と言葉を交わさないのはよかった。安易にネズミと話すことができる設定でなかったことは評価したいような気が・・・。
さて、以下ネタバレあり・・・。
見る前に「ネズミが作る料理なんて食べたくない」という批判があるというのを聞いており、そういうことを言ったらこの映画は成り立たないよなぁ・・・と思っていたのだけれど、見終わってその意味がわかった感じ。
だって、ネズミたちが料理してる〜! 人間じゃなくて、ネズミたち(それもわんさか)が作った料理を人間に出しているって考えたら、やっぱり気持ち悪いかも・・・。(レミー1匹なら許せるんだけど)
私ならだけど、レミーをシェフたちに見せたあとで、シェフが全員出て行ってしまうのがダメだー。私はそこで、みんなで協力して、レミーの指示をもとに料理を作ると思ったのだ。しかし、全員出て行ってしまい、リングイニは給仕に走り、ネズミたちが料理をするんだもん・・・。これはもう・・・。
もしすごいハッピーエンドにして終わらせるなら、レミーが書類を持って走り回り、リングイニが店を継ぐことになり、広い家に引っ越すことができたシーンで終わらせてもよかったよなぁ・・・とも思う。(イーゴのエピソードはもっと前に持って来て、普通にリングイニがレミーの指示で作った料理に感動させればよいと思うのだが)
まあ、そんな感じで、長々と引っ張りつつ、ハッピーエンドだけにはせず、レミーにもリングイニにも性格的に問題がある部分もきちんと描き・・・。
悪い映画ではないのだけれどなぁ・・・。やっぱりもっとコンパクトにしていったらもっとよい作品になったんじゃないのかなぁ・・・とも思った。
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