<今日の更新> ○戯言No.846
一週間ぶりの更新となりました。 その間に、バルサはCLでの敗退が決まりました。 めざましテレビのダイジェストでしか見ていませんが、 勝つには勝ったけど、いつとどめを刺されてもおかしくない 試合展開でしたから、まずは順当な敗退と見るべきでしょう。
攻めの姿勢を崩さなかったこと“だけ”は評価できるかと・・・
さて、失意の中で迎えるリーガ26節。
クラシコ
同じく、バイエルンの前にCLからの敗退を余儀なくされ、この試合 いかんではカペッロの首も危うい状況のレアルとの試合。
混迷を極めるチームとはいえ、クラシコだけは別。 特別なモチベーションを持って試合に臨むはずです。 しかし・・・レジェス、ベッカム、カンナバロ、ロベカルといった ところが怪我で帯同しないという危機的状況。
我がバルサも、セビージャ戦でザンブロッタ、ジュリが退場を喰らって出場停止。
それでもベンチメンバーも含めてバルサ有利という見方が大方の予想では なかったでしょうか。(そう簡単にはいかないと思いましたけど)
第26節 vsレアル・マドリー @カンプ・ノウ
万雷の拍手の中、ピッチに現れる両イレブン
バルサ レアル FW:ロニー エトー メッシ FW:ニステルローイ
MF: デコ MF: イグアイン イニエスタ シャビ グティ ラウール マルケス ガゴ ディアラ
DF:プジョル テュラム オレゲール DF:トーレス サルガド エルゲラ S.ラモス バルデス カシージャス
バルサ サブ ジョルケラ ベレッチ シウビーニョ エジミウソン サビオラ グジョンセン エスケーロ
何で3−4−3なのかよく分かりませんでした。正直、それほどいいサッカーが できているとは思えないんです。3バックでは・・・ 素直にテュラムに代えてシウビーニョを先発させて4バックにしといた 方がスムーズだった気が。 ホームで攻撃の姿勢を見せようというのは分かりますが、ボールが うまく回らないバルサ。
そこをついたのがニステルローイでした。
5分という早い段階でのゴール。 右サイドのスペースに流れたイグアインのクロスをテュラムが中途半端なクリア。 (といってもギリギリの状況だったから責められないけど・・・) これを拾って右足一閃。コースもスピードも絶妙でした。 アウェイで貴重な先制点。
これで目が覚めたのか、バルサが強引な中央突破から局面を打開しようと 攻め込みます。 “強引な”ってとこが普段のバルサなら“華麗な”になるんだけど、 この試合は華麗にはならなかった。“強引” この中央突破が実を結びます。 中央でデコとエトーがスイッチ。エトーに引きずられてDFが中央に 寄ったところでエトーはワンタッチで右に開いていたメッシに強いパス!! この強いパスをワンタッチできっちりコントロールしたメッシが カシージャスの右を抜いて同点ゴール!!! 11分でした。
ここからは徐々にバルサに流れがいくんですけど、それでもパス回しは なんかぎこちない。レアルがうまく守っているって感じでもないんだけど、 モッサリした攻めで結局はエトー、ロニー、メッシの個人技に頼らざるを 得ないというバルサらしからぬ試合展開。 組織プレイの中で最後の局面で個が生きるってのがバルサらしいんだと 思うんですけど、今日はそれが少ししかなかった。
しかし・・・ 同点直後の13分またも3バックのサイドをうまく使われてしまいます。 左サイドでフリーでボールを受けたグティが中央に切れ込みながら ボールを運んでいくと、対応の遅れたオレゲールがエリア内で足をひっかけ てしまい、PK献上。いたしかたないとはいえ、先制点の場面と同じサイドを 使われてのこのPKは痛かった。 これをニステルローイが落ち着いて決めて2点目。
これで火がついた3トップ。 ロニーの中央突破から左に開いたエトーがフリーでシュート! これは惜しくもカシージャスのセーブに阻まれたものの、 ぎこちないながらもレアルゴールに迫っていきます。
そして28分 ロニーが左からエリア内に持ち込んで狭いところでエトーとワンツー。 角度は厳しかったけどシュートまで持って行くと、こぼれ球を またしてもメッシがたたき込み同点ゴール!!!
これでまたカンプ・ノウが盛り上がり、攻め込むバルサ、 守ってカウンターを狙うレアルの構図で前半終盤へ・・・
少しずつバルサのサッカーらしきものも見え始めてきた時間でした。 そして45分間もなく終わろうという時間でオレゲール痛恨の二枚目の イエロー。退場です。 これが痛かった・・・ いささかホームチームの選手に対しては厳しすぎる判定かなとも思いますが、 リプレイで見るときっちり足を払っているので仕方ないでしょう。 ムリするべき場面でもなかったんですけど・・・
少し荒れ気味の試合展開のまま前半終了。
後半開始からバルサは選手交代。 ライカールトも悩んだでしょうけどエトーを下げました。 シウビーニョを投入です。 右SBにマルケスを回し(初めて見た)、中央をテュラムとプジョル。 左にシウビーニョ。 シャビ、デコ、イニエスタが状況に応じて上がったり下がったり。 メッシとロニーの2トップ。
数的優位なレアルが押し込む時間が続き、バルサには苦しい時間が 続きます。
贔屓目なのかもしれませんが、どうもバルサに厳しい判定が 多かったかなぁと思います。 テレビで見てて思うんですから、現地ではもっとでしょう。 徐々に観客の怒号が響くようになってきます。 主に主審に向けて・・・ 「なんでカードが出ないんだ!!」 「今のでPKは取らないのか??!!!」 的なことを言っているらしい状況。
確かに激しくいっているのは分かるんですけど、それはレアルも同じ。 同じようなプレイでも流していた場面もあっただけにサポはいらいら していたでしょう。
試合は膠着状態に・・・ バルサはエトー交代後で裏に飛びだす選手がいないので、 結局、ロニーとメッシがドリブルでつっかけるしか手がない。 そうなると、レアル守備陣としては守りやすそうでした。 もちろんロニーとメッシのドリブルは怖いんでしょうけど。
一方のレアルは、数的優位を生かし切れない。マイボールになったときの 押し上げが遅くて迫力不足でした。 決めきってしまうチャンスは作れそうな展開は何度もあったのに。
61分 この膠着状態を打開するためにカペッロがロビーニョを投入(ラウールと交代)
71分 右サイドに流れたロビーニョをマルケスが押してしまいFKのチャンス。 グティの蹴ったボールは中央で待つS.ラモスの頭へ。 プジョルが競っていたけど、うまく体を入れてバックヘッド! これが決まってついにレアルが均衡を破ります。
ここからバルサは守りは捨てて攻めに出ます。 デコに代えてベレッチ投入。 両サイドを本職のSBにします。更に、マルケスに代えてグジョンセンを 投入。メッシ、ロニーにはない要素を攻撃に加えます。
多分こんなフォーメ?? ロニー グジョンセン メッシ
イニエスタ シャビ
シウビーニョ ベレッチ プジョル テュラム バルデス
グジョンセンというターゲット(というほど高くはないが・・・)が できたことで少し攻撃が活性化。更に右のベレッチもかなり攻撃的に 飛びだすようになり、押し込む時間が続きます。 カウンターの危険もあるわけですけど、こうなっては攻めないとサポが 黙っていない訳で・・・
徐々に逃げ切りを計るレアル、攻めるバルサ。
攻め続けた事が同点ゴールを呼びます。
ロスタイム ロニーからのパスを受けたメッシが三度輝きます。 ワンタッチでデ・ラ・レッドをかわし、更にスライディングに 来たエルゲラも冷静にかわしてエリア内で左足を振り抜くと カシージャスの脇をすり抜けていきました。 ハットトリックの大活躍。
その後、エリア内に侵入したロニーが倒されたかに見えましたが、 その前にサルガドを押していたということで逆にファウルととられるなど、 審判の判定に泣かされた感のあるバルサ。
メッシの大活躍はありましたが、どこか不満の残るサポーターからは レアル選手や主審に対する怒号にも似たブーイングのまま試合終了。
よく追いついたといえばそうなんですけど、 やっぱり4−3−3の方がいいんじゃないかなと改めて思いました。 大事な試合なら尚更。
最終結果 バルセロナ 3−3 レアル・マドリー 5分 ニステルローイ 11分 メッシ(エトー) 13分 ニステルローイ(PK) 28分 メッシ 72分 S.ラモス(グティ) 90分 メッシ(ロナウジーニョ) ネスタッチ的MIP リオネル・メッシ こんだけの活躍すれば文句ないでしょう。
なんとか踏みとどまった両チーム。 どちらが浮上のきっかけをつかむのかは次節次第。 バルサはアウェイでレクレアティーボと対戦。 UEFAカップ圏内8位と好調なチームだけに油断できない。
レアルはジムナスティック。こちらは降格圏にいるチームですが、 だからこそ一つでも勝ち点が欲しいところ。 ベルナベウでの試合だから勝たなければならないとおもうが・・・
優勝争いは混戦模様。 暫定で首位に返り咲いたものの、明日の結果次第では3位の バレンシアとも勝ち点差が1となる超混戦。 さてさてますます目が離せなくなってきました。
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