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終わりなき戯言
ネスタッチ
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2006年12月10日(日)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新> ○戯言No.813

どうもご無沙汰です。
現状を語ると言い訳がましくなりそうなので早速本題に。




まずは先日の、レバンテ戦について遅ればせながら。

結果
スタメン
FW:イニエスタ グジョンセン ジュリ
MF:デコ シャビ 底にエジミウソン
DF:シウビーニョ プジョル マルケス ベレッチ
GK:バルデス
サブ
ジョルケラ オレゲール ザンブロッタ 
ジオ モッタ エスケーロ

ミッドウィークにCL決勝Tへ向けて絶対に負けられない一戦の
ブレーメン戦を控え、目下絶好調のロナウジーニョを帯同させなかったライカールト。
ロニーの位置にはこちらも好調のイニエスタが。
今のバルサのフォーメだったら、DFラインとCFの位置以外なら
どこでも使えるのがものすごく監督としてはありがたい選手。

ロニーのいないこの試合の主役は
デコでした。


攻めあぐねていた中でFKをもらい、先制点となるFKを叩き込みました。
ニアサイドのポスト内側にあたって入る、GKにはどうしようもない
コースへのすばらしいFKでした。

その後も、デコ、シャビ、イニエスタが中心となってボールを回し、
ジュリの突破、グジョンセンの飛び出しなど何度もゴールに迫りますが、
追加点をあげられないまま時間が過ぎていきます。

ここで、レバンテが動いて、カポ、エティエン、メヨング・ゼ
といった攻撃的な選手を相次いで投入。
これが試合を大きく動かしました。
シウビーニョが右サイドに入った彼を全く止められません。

ライカールトも動きます。
追加点を狙うべく、ジュリに代えてエスケーロを投入。
イニエスタを右に回します。
更に、エティエンを止めるべく、ザンブロッタを左SBに投入。

それでもレバンテの攻勢は止まりません。

そしてライカールトの最後に切った札が理解できなかった。

オレゲールを投入するのは分かるんです。攻められてるんですからね。
でもその交代相手が、デコだったんです。

ね?わけ分かんないでしょ?
デコの動きが落ちてたとも思えないんですけどね・・・

そんでフォーメがどうなったかというと。
ベレッチを右のWGに上げて、イニエスタをデコの位置に。オレゲールが右SB。

この試合の主役といってもいいデコを引っ込めたことで、
なんとなく嫌な予感は漂ったんですよ。

レバンテ、エティエンが強引な突破から得たFKのチャンス。
蹴るのはカポ。

強烈な弾道がバルデスを襲います。さすがバルデス。弾いたものの、
これを結局押し込まれてしまいました。


結果論ですけど、デコは残しておくべきだったのではないかと。
ロニーとデコって飛車角だと思うんですよ。
いかにレバンテが相手とはいえ、飛車角抜きではねぇ・・・
リーガはそんなに甘くないということ。

ライカールトとロペス・カロの選手交代の差が出てしまったと思います。

ライカールト采配がズバリの時もあるから一概にこの試合だけで
責めるつもりは毛頭ないんですけどね。

結局、温存したロニーはブレーメン戦で見事な活躍を見せましたし。



最終結果
 レバンテ 1−1 バルセロナ
40分 デコ(FK) 【BAR】
70分 アルバロ  【LEV】

ネスタッチ的MIP デコ
ロニーがいないとやっぱりピッチの王様でした。
主役にも脇役にもなれる希有な存在であることを再認識。
それだけに終盤の交代には疑問符が。




さて、今朝のセビージャとレアル・マドリーの試合もいい試合だったので
ちょびっとだけ。

セビージャ 2−1 レアル・マドリー
13分 ベッカム
17分 カヌーテ
77分 チェバントン

<セビージャ>
カヌーテ
凄いです。懐深すぎ。まずはボール奪われない。
DFを背に背負ってもバランスを崩さず周りにボールをはたき、
ゴール前でも冷静にシュート。大ブレイクです。

チェバントン
オーバーヘッドでの決勝ゴールも見事でした。期待の新加入選手
だったものの、怪我で出遅れました。ここから好調のカヌーテ、
L.ファビアーノに割ってはいることができるのか。

J.ナバス
スペインで今一番のドリブラーと言われているだけあって、
切れ味鋭いドリブルと内に切れ込んでのパスなど非凡なところを
随所に見せました。

D.アルベス
今リーガNo.1の右SBだと思います。シシーニョよりも攻守のバランスが
取れていて安定感もある。この試合でも効果的な攻め上がりを見せました。
ロベカルとのマッチアップは面白かった。(ほとんどアルベスが勝ってた)

L.ファビアーノ
才能を買われて、ポルトガルへ渡ったものの不発に終わったポルト時代を
経て、その才能が開花した感じがします。
ボールの受け方、シュートまでのボディコントロール。巧いなぁって思います。
セルタのバイアーノと同じタイプで、エリア内外かまわずとにかくシュートを
狙います。
今日の同点ゴールへつながったシュートもエリア外からの一見すると
強引にも見えるシュートでしたが、すさまじい体のキレで美しいドライブを
描く強烈なシュートを放ちました。
惜しくもバーに弾かれたもののカヌーテが落ち着いて沈めました。

マレスカ
昨シーズンの立役者も今期加入のポウルセンの大活躍により
控えに回ることが多くなっています。
そういうこともあってかとにかく気合いが入ってた。
終盤、レジェスと競り合った際に、脳震盪を起こしたように危険な
倒れ方をしたのです。
交代枠は使い切っていたため、交代させられない。
でも、目はうつろでこれはムリだろうという状況。
しかし、しばらくして医師の制止を振り切ってピッチに登場。
果敢にボールを追います。

何度か、チームメイトに「もうやめろ、俺たちで守りきるから」みたいな
ことを言われていましたが、結局は最後までピッチに立ち続けました。
なんともなければいいのですが、ムリだけはしないでほしい。

<レアル・マドリー>
やっぱり好きじゃないです。このレアルのサッカー。面白くない。

得点はベッカムのFK。

崩しというほどの崩しもなく、ニステルローイとロナウドにパスを
通してあとはお願いみたいな。

確かにニステルもロナウドも並みの決定力ではないけど、
彼らを生かすサッカーと彼ら頼みのサッカーって違うと思うんです。

勝てばいいのでしょうけどね・・・

ベッカム
さすがの切れ味。右足の精度“だけ”はさびついていません。

ニステルローイ
キープ力、突破力ともホントに怖い。



セビージャが勝ってよかった。ホントいいチームだよ。セビージャ。