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終わりなき戯言
ネスタッチ
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2002年09月08日(日)
【小説】リアル。

久々の日記です。
今日は、一昨日本屋で衝動買いした小説
リアル鬼ごっこ山田悠介著:文芸社刊
の感想を書きたいと思います。

作品の設定が面白いなと思いながら読みました。

作品の舞台は、西暦3000年のある国。(といっても日本以外に考えられないんですが)
その国にはわがままで身勝手な王様が絶対的な権力をもって君臨しています。
「自分と同じ姓の人間が5万人もいるのは許せない。」
「全ての“佐藤”を殺せ」
こんな感じの暴君です。それをいさめられない側近達。

ただ、殺したのでは威信にかかわるということで考えたのが、
「ゲーム感覚ならいいだろう。」「鬼ごっこだ」

ルールは簡単。
1.鬼ごっこが行われるのは一日一時間(PM11:00〜AM0:00)で鬼(佐藤探知機ゴーグル装備)が全国の“佐藤さん”を追いかける。
2.つかまった佐藤さんは収容所で殺される。
3.一週間逃げ切ったら、好きな願いがかなえてもらえる。

王様のきまぐれのために発案されたこの企画で全国の“佐藤さん”たちに危機が。
一週間逃げ切れるのか?

とまあこんな感じの話で、主人公の佐藤翼を中心に一週間の悪夢のゲームが
始まるわけです。
まあ興味をもってくれたお客さんが読むかもしれないので、その後の展開は
詳しく書きません。よかったら読んでみてください。


だれもが知っている、鬼ごっこというものを題材にしたというのが
面白いなと思いました。
どことなく「バトルロワイヤル」のにおいがしないわけではありませんが、
一週間の展開もなかなか面白かったです。
休みなしに一気に読むことができました。


山形も大分涼しくなってきて秋らしさを見せています。
読書の秋にお勧めの小説があったら是非紹介してください。
ちなみにジャンルの好き嫌いはほとんどありません。
(村上春樹はちょっと苦手)