なにかが - 2008年07月16日(水) 終わろうとしている。あるいは始まるのかもしれない。 終わりと始まりは同義語なのだ。 胸のすきまでそよそよと、何かが姿を現している。 それが何かはわからない。 愚かな自分に対する𠮟責とも、恋人の生に対する漠然とした不安とも捉えられた。 けれど私のこの穏やかな日々がもうすぐ終わろうとしているのだけは分かった。 あれから2年…、私は平凡な生活を手に入れたが明らかに美貌は翳った。 以前は持っていたきらきらしたオーラも、今はどこかに身を潜めている。 体は少し肉をつけ、女性らしくなったけれど威圧感は薄れた。 鋭い眼差しは面影を残すばかりという次第である。 ずっとこのままじゃ満足できない自分がいるのは分かっていた。 でももし終りがくるとしたら、私は今の愛しいひととも別れなきゃいけないのだ。 私の世界へ一緒にくるには、あの人はあまりに優しい。 その優しさを失わせることなんて、私にはできない。 ...
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