本日の紡ぎごと...suiren

 

 

時 - 2008年07月11日(金)

どんな事柄も時が経てば消えてなくなる。
私は容易にひと月後の自分を想像できる。
こんな痛みはどこかへ無くなってしまっているのだ。
そうして同じベットで眠る日々が続いていく。
けれど確かに今、胸に痛みを感じている。
確かに今、ここに私が存在しているのに。


消えちゃうの?


別に死にたいわけじゃない。私はそんな死にたがりじゃない。
むしろ生きたいと思う。強く。
けれどなぜだろうか。死をとても近くに感じる。
たとえば好きな人と一緒にいるとき、弟をみるとき、両親をみるとき、私を見るとき。
身近な人の存在に死を垣間見るのだ。
いつか消えるであろうその肉体。
こうして過ごす時がたった一時の幸福だという事実。
その幸福すら時の流れにすべて消えてしまうこと。
達観しているのでも、悟ったのでもないから、本当はすごく困惑しているのだ。
どうしたら良いのかわからなくて、ずっと同じ場所に立っている。
だからこんなことを考える間もないくらいの、激しい幸福に酔いしれていたい。
或いは苦痛でも。

いつだって私の存在を記憶し続けるのは、自分で買った指輪。
男にもらったものは、いつか必ず手元を離れるときがくる。
だから本当に身につけていたいものは自分で買うと決めている。
これだから男というのは役にたたない。
過度に期待をするのは心を傷つけ、過度に信用するのは身を滅ぼす。
けれど私は信じることをやめたくはないのだ。
そんな人間になりたくはないと思うから。
少しでもマシな人間になりたいと思うから。


「王の死と乞食の死にどんな違いがあろうか。100年の時の流れはすべてを無にする。」




...



 

 

 

 

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