孤独、苦しみ、そして - 2007年11月22日(木) 知らない人と話すのがすき。 相手がどんな人間か分からないというのは私にとって素晴らしい魅力だ。 未知のものに好奇心がそそられるのである。 ぽつんと存在している目の前の「その人」が、一体どんなドラマを持っているのかって、すごく気になる。 それに私自身のことも、相手はもちろん何にも知らないのだ。 それはつまり、私が他人からどういう人間なのか先入観を持たずに見られるってこと。 だからもし自分を知りたくなったら、知らない人と出会うことだと思う。 それが知らない国だったら、ロマンと冒険に満ちた旅というおまけまで付いてくるだろう。 先日、初めていった服屋で店主と話が弾み、お茶を頂きながら長々と話していた。 人生の辛酸を舐め、苦い思いをしてちゃんと生きている人と話すのは、本当に楽しい。 で、彼は若い頃ヨーロッパの某国に3年間住んでいたらしいのだが、 とりあえず勢いと情熱だけで来てしまったので何の技術も知識もなかった。 そこで現実の厳しさを知りながらも、日々自問自答していたそうだ。 言葉が分からないからテレビをつけても疲れる、お金もないから遊び歩くなんて出来ない。 彼は孤独だった。 知らない国にひとりで行き、まず思い知らされるのは「孤独」だと思う。 実はいい人でも肌の色と言葉が違うというだけで、勝手に敵かもしれないと思ったりもする。 (だから同じ日本人を見ると全く関係ないやつらなのに、安堵する人たちもいるんだね。そういう人たちって詐欺にあいやすいけど…) ひとりぼっちの中、彼は苦しんだ。大いに苦しんだ。 そして何の技術も知識も持たないでここにいるより、日本できることをしてから ヨーロッパに行って自分の力を試そうという考えに至ったのである。 要するに目的もなく外国にいっても仕様がないということだ。 ただ、もしも東京にいたら自分は確実に逃げ出していたと言っていた。 東京には逃げ道なんて腐るほどあるからだ。 適当に彼女を作ったり、友達と遊んだり、フリーターとして働いていつしか夢を忘れたり、酒を飲んだり。 外国ではそれが出来ない。逃げられないからこそ、彼は苦しんだのだ。 私が以前読んだ本にこう記述してあった。 それは「苦しみ以外に人間は成長できない」。 私は彼にヨーロッパで何をしたんですか?と聞いた。 すると彼はこう答えた。 「何をしたんですか、と聞かれたら何にもしてないと思うんです、結局のところ。 でも僕にとっては、(日本で出来ることをしてから出直すことに)気づいたことが一番の収穫でした」 ...
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