甘い指先 - 2007年04月18日(水) 彼女が僕の手に触れるとき、あの美しい指は優しく語り掛ける。 それはまるで何かの儀式のように丁寧に静かに行われる。 僕たちはお互いに言葉を知っているし、お互いに口を使うことも出来るけれど、 彼女はよく言葉を使わずに僕に語りかけるのだ。 最初はなんてもどかしいのだろう、ただ声を出して唇を動かしてくれれば簡単に解るのにと思ったものだ。 僕の人生の中で、彼女のような美しい人が僕の醜い部分に触れることなんて 本当はきっとあってはいけないことなんだ。 そっとなぞられる度に感じる甘く痺れるような痛み。 癖になりそうだ。 嗚呼、抱きしめられたらいいのに。 ...
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