宿題

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2005年04月17日(日) 笑うふたり/イッセー尾形×高田文夫
尾形 (腕組みして)落語始めようかなあ(笑)

高田 いいねえ、いいよ。一人でいっぺんに全部できるんだもの。
男も女も、犬だって、タヌキまで出来るんだから(笑)。
タヌキのネタで一人芝居じゃ、十五分は辛いだろう(笑)。

尾形 辛い、辛い。持っていきようがない。

高田 落語だったら、こっちで人間になって、こっちでタヌキになれるもの。
タヌキになりっぱなしじゃない。「なんだ、お前は」って一応タヌキに突っ込めるから(笑)。

尾形 そう、それが一人芝居の場合はないんですよ。

高田 突っ込めないでしょ。そこが、落語の一人称と一人芝居の一人称の違いですよ。
落語だと、八っつぁんになってても、半分醒めて、八っつぁんを見てますからね。

◇

尾形 落語は寄席も含めた全部が虚構なのかもしれないですね。

高田 というか虚実皮膜というか。融通無碍なんだよね。
落語の場合は、いつでも落語を語ってる自分に戻れるから。
「お前さんあたしの腰巻き返しとくれ」「何言ってんだい、お前こそ、俺の猿股返せ」
「なんて、どっちもどっちの夫婦がいますからね」って、
正面切れば自分自身に戻れますからね。つまり、いつでも、現実というか素に戻れるんですよね。

◇

尾形 今年の目標というのは、強いて言えば、”友達を作る”。
これ、ここ何年来の目標なんですけど(笑)。

高田 そんなに友達が欲しいなら、今度、うちの談志師匠と飲みましょうよ。

尾形 師匠の物真似はけっこうするんですが。

高田 ああ、見た見た。うまいよねえ。

尾形 物真似はしないたちなんですが。

高田 人間の質が近いんだって。けっこう孤独で、一人で煮詰まっちゃう(笑)。
だから、一度談志師匠と飲みません?

尾形 何話せばいいんです?

高田 芸談。酔っぱらうと、最後は芸談ですね。

尾形 芸談はできないからなあ。

高田 いや、結局はバカっぱなし。

尾形 何度かは会ってるんだけど。

高田 じゃ、話はした?

尾形 うん。「どうも、どうも」って。

高田 それはただの挨拶でしょ(笑)。

尾形 でも、二回目に会ったときは「その節はどうも」。

高田 じゃあ、三回目が「あの節はどうも」で、次からは「毎度どうも」ってか?

尾形 よくわかりますね。

高田 お見通しよ(笑)。

尾形 だから、役作っていきます(笑)。

高田 「談志に会う人」。どんな役なんだ(笑)。

尾形 そういう料簡になりゃ、会える(笑)。
でも(談志の声色で)「ウゥ、その料簡が気に食わねえ」って(笑)。

高田 いきなり小言だよ。でも、ああいう人はいきなり懐に入っちゃえば楽なんですよ。

尾形 となると、どういう役設定にすればいいんですか?

高田 これだもん。友達できないよ(笑)。


★笑うふたり/イッセー尾形×高田文夫★

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