宿題

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2004年10月07日(木) 沼田元氣ゲスト対談/沼田元氣
沼田 でも今は逆にアメリカ人たちが日本の漫画を評価してますよ。

杉浦(茂) え?ヤンキーが?



沼田 そういうのはやっぱりヨーロッパよりアメリカの方がいいんですか?

杉浦 ああ、そうです。

沼田 フランスとかはだめですか?

杉浦 そう、まあはっきり言うとね、あそこは芸術の国だからね。

洒落てはいますけどね、日本の子供漫画や青年漫画に洒落っ気はいらないんですよ。

はいからさとかね。

沼田 お洒落なものとか先生はあんまり好きじゃない?

杉浦 いえ、好きですよ。好きだけど作品に反映したいとは思わない。

漫画でハイカラさみたいなのを出そうっていうのは無理だしね、止めた方がいいんですよ。

だって今はね、我々漫画よりか写真の方が進んでいるんですよ。知ってますか?

だから生じっかなものを考えたり描いたりしても読者はちっとも驚かないしね。

「何か古いなあ」って言われちゃう。


沼田 先生はディズニーなんかもお好きなんですか?

杉浦 だけどね、ディズニーはね、あれは手塚治虫さんが大好きなんだけどね、

あたしの体質に合わないんですよ。俗っぽくて。

沼田 ああ、俗っぽいですか(笑)。

杉浦 あれで、俗っぽいんですよ。こんな事言っちゃあ、手塚さんに申し訳ないけど。

親が子供にあたえるマンガっていう感じがね、イヤですね。

沼田 ナルホド。先生のは、直截子供の魂に訴えると。

杉浦 あなたの盆栽ぼうやだってそうですよ。(笑)単刀直入ですよ。

沼田 先生はディズニーがテーマとしているヒューマニズムとかそういうものには

興味無いですか?

杉浦 無いですね(笑)。さらばと言って、不道徳な事を作品の中で描こうなんて、

そんな事は毛頭ないですね。そういうのも大嫌いなんです。


★沼田元氣ゲスト対談/沼田元氣★

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