宿題

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2003年10月27日(月) ジョナス・メカス『歩みつつ 垣間見た 美しいときの数々』について/保坂和志
この作品は偶然にも9・11以前に作られたわけですが、

世界に向かうジョナス・メカスの姿勢はいつも、

最も全体主義や国家主義から遠い姿勢と私には感じられます。

考える材料として挙げるにしてもちょっとレベルが低いけれど、、、

ルイ・マルの『五月のミル』という映画を見た人いますか。

あの中で、1968年のフランス五月革命を背景にして、革命に賛同している人たちが、

「革命万歳!」「労働者万歳!」とか言いながら、自分たちのすぐ傍らで

地面を掘っている人たちの存在が見えてもいないという風刺(?)的なシーンがあるんだけど、

メカスこそ、そんなスローガンなんかいっさい口にせず、

地面を掘っている人たちの方を見続けてきた人です。

だから、きっとメカスは、9・11のときにも「反テロ」とも「反戦」とも「非戦」とも、

そんなこと一言も言わなかったのではないかと思う。

9・11以来、世界はまたまたスローガンや大きい概念で動きはじめていて、

イラク戦争の映像を見て、若い人たちが戦争を考える(?)ための

ホームページを立ち上げたりしているけど、

彼らはなぜイラク戦争以前にそういう世界を考えなかったのか。

その理由の一つは、ジョナス・メカスを知らなかったからだと私は思う。


メカスによって、いまここにいる〈私〉が相対化されて、

私と世界がつながることができるのだと思います。2003/09/14(日)16:04:11



いやあ、そんなこといろいろ言わなくても、ジョナス・メカスはいいんだよね。

とにかく、いいんだよね。2003/09/14(日) 16:25:28


★ジョナス・メカス『歩みつつ 垣間見た 美しいときの数々』について/保坂和志★




■保坂さんの掲示板から。

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