宿題

目次(最近)目次(一覧)pastnext

2002年01月16日(水) きりのなかのサーカス/ブル―ノ・ムナーリ

夏の太陽がすべてをもやし、砂がはだしの足をやくときには、

自然はばっちりと目をあけていて、とってもいきいきしてる。

木はあたらしい葉をだす。鳥はとおくまでとぶ。動物や昆虫は、はしったり、とんだりする。

そして子どもたちは、自分のまわりに、あたらしいおどろきの世界をはっけんするのだ。


けれども、冬になると自然はねむる。

自然が夢をみているあいだに、霧があらわれる。

霧のなかをあるくのは、自然がみている夢のなかへはいっていくようなものだ。

鳥たちは、方角をまちがえるといけないから、とおくまでとばない。

車のライトも、交差点の信号も、よくみえない。

自動車やバスはゆっくりとうごかねばならず、それでも、ちらっとみえたかと思うと、

もう姿をけしている。

夜になると、赤、緑、黄色の光が、あたりをすっぽりとつつむ霧に色をつけ、

なにもかもが、夢の国のできごとのようにみえてしまう。

家のなかにいるときだけ、人や動物は、いつものような暮らしができる。


★きりのなかのサーカス/ブル―ノ・ムナーリ★


マリ |MAIL






















My追加