○プラシーヴォ○
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| 2002年11月24日(日) |
その日は意外と早くきた |
店に出ても なんだか皆に無視されてる気がする
もういいや
どうせあと少しの勤めだ
店に一箇所、奥まっている場所がある
壁一面が窓になっているところにあって 柱が立っていて死角になっているところ
そこに座り込んで外を眺める
車
人
飽きない
何十分そうしていただろう
足がしびれて
お尻もジンジンしたきたころ
人の気配を感じて 横を向くと
忍君が心配そうに私を見てた
「ここにいたのか… 何してるの」
外を見てたの
そのままを言うと 忍君は不思議そうに笑って 引き返していった
それにつられて 私もカウンターの辺りへ帰る
忍君は オーナーのお兄さんの知り合いらしい
オーナーの身内も同然
だからオーナーの味方
今日、それがしみじみと分かった
私はオーナーが大嫌いだから オーナーを庇護する忍君を見ると 正直辛い
今日忍君の顔を見て 少し情熱が収まった
今なら 離れられると思った
きっとこれは 私の自衛本能のおかげ
だってこうしないと 生きていけないもん
こういうこと 何度かあった
かしゃんという音がして 心のシャッターが閉じる
普通じゃないくらい フラットな気持ちになる
どうかこのままでいられますように
最後の日に 泣き喚いたりしませんように
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