○プラシーヴォ○
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2002年03月03日(日) やきもちやきやき

よし、よし!

と小声で声援を送りながら
テレビの中のファイター達に夢中のハム男


この試合が始まると
ハム男の世界から私はいなくなってしまう

明らかにブーたれ顔になった私に気づき

ベルナルドがどーとか
ミルコがこーとか
昨年のチャンピオンだとか

一生懸命選手達の解説をしてくれるのだけれども
私は、胸がだんだんジリジリしてきて
素直に聞いてられなくて
ベッドに潜り込み寝たフリをする


もう一度ガバリと身を起こし
台所でマグカップになみなみと
ほうじ茶を入れる


玄関からの冷気に
ぷるぷる震えながら
少しずつ熱すぎるお茶を流し込む


薄いドアの向こうからは
あー、とハム男の声
ひいきの選手がやられたのかな


熱いお茶を飲み干せるだけの時間が経ち
ようやくハム男がドアから顔を覗かせる


なんでもないよなんでもない
おちゃをのんでただけだよ
ええ?ないてないよないてない
あくびをしただけだよ


再びベッドに潜り込む私を
ハム男が追ってくる


ポロポロ涙を流す私の頭に下に手をいれて

「理由をいいなさい
 がちゃ子、話をして」

と短いキスを繰り返しながら私に言う


理由を言えない私は
ただ首を横に振って
ハム男の脇腹に顔をグイグイ押しつける


言えないよ


ハム男が夢中になっている
筋肉隆々の格闘家に
嫉妬しただけだなんて


恥ずかしくってさ


がちゃ子 |偽写bbs

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