○プラシーヴォ○
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2001年09月30日(日) 記念日をください

「アタシ、彼氏できたんだ」

ポツリポツリとおしゃれな店が点在する南堀江。
傘の滴をはらいながらなべちゃんが言った。

店に入っていた私は、なめるように見ていたパトリックスの
スニーカーを踏んずけて立ちそうになった。

好きな人ができる

好き好き好きでアタックしまくり

おめでと〜!成就

アタックの時に力を使いすぎて
いざ付き合いだすと
疲れ果てて、好きじゃなくなり、
やっと自分を好きになってくれた彼氏を
見事にふる。

という悲しいコースを常にたどってきた私と
なべちゃん。(恋愛のパターンが似てた)

「…で、どおなのさ、今度は!!」
京都の料亭のような
お香の匂いのするとっても静かな居酒屋さんで
私はつめよった。

「もともと友達で、それがいつの間にかアレレ?
って感じなの。
だから今回は全然パワーを使ってないから
しばらく長続きしそうな予感!」

たんたかたん という可愛らしい名前の焼酎をグイッと
飲み干して、なべちゃんが笑う。
すかさずおかわりを頼む私達。

「7月くらいに仕事がすんごく忙しくなって
2人ともどちらからともなく
なるべく時間をあけて5分でも10分でも
会ったり話をしたりするようになって…
いつのまにか好きになってた」

彼氏ができたばっかりで、
ホヤホヤと湯気がでそうな
なべちゃん。

可愛いな
可愛いな

今夜はいいお酒のつまみができたな
うふふ

…ハム男に会いたいな

23時ころハム男の家についた。
まさか私がまた来るとは思ってなかったみたいで
まん丸の目をしていた。

缶ビールを飲んでいると、
いきなり抱きしめられた。

「よく帰ってきたね」

ただいま。




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