○プラシーヴォ○
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「あたし〜、絶対働くぅ〜 だってぇ〜、 世間知らずのただの主婦になりたくないも〜ん」
立ち読みしていた私の後ろから声がした
本屋のすぐそばにあるワイン売り場で カップルが寄り添って練り歩いている。
20代半ば、もしくは前半のカップル 彼女が彼氏の腕にぶらさがっているように見える
「そう言っても…ずっと働くわけじゃないだろ? 大体、何するんだよ」
お嬢様のくせにい、 無理しちゃってコイツぅ…っていう感じ。 顔がとろけてるよ!彼氏!
「なんかあるよ〜、社会に出ないまま結婚なんてやだ〜」 ちょっとふくれてみる彼女。 可愛くねえ!!(あら、失礼しました)
ん…? とすると彼女は、大学卒業間近 or 卒業ホヤホヤ? そしてすぐ結婚予定アリ?
きっと彼氏は、お家にチンと座って待っている 専業主婦になって欲しいんだろうなあ。
彼女も、『絶対働きたいのん!!』という感じではなく、 『養ってくれるの分かってるケド〜 あたしって自立してるって感じ〜?』 というオーラがむんむん出てる。
いいなあ、養ってくれる彼氏。
ハム男なんて、付き合ってすぐに 「結婚しても共働きしてもらうけど、ごめんね」 って謝ってたからなあ…。
私も働くつもりだからいいけどさ。
怖がりだから。
ハム男に捨てられたとき、 親がいなくなったとき、 完全に自分1人の足で立ってないといけない! と思うと、 とても自分の人生の会計係を他人にまかせられない。
ただし、子供が生まれたら 最低3年間は専業主婦をさせてほしいんだけどな。 「子供は3歳までに親孝行を終わらせる」 っていうくらい 可愛い〜らしいから!!!
そんなん見逃されへんわ! 1秒たりともな!
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