○プラシーヴォ○
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2001年07月06日(金) パパのママ

少し前から昏睡状態だった父方の祖母が
昨日の夜、亡くなった。

10年近く、顔を見ていなかった祖母。

時々かかってくる電話で、
「今、週に1回行っているデイサービス(介護施設)
で、がちゃ子と同じ歳の子が働いてて、
体を洗ってくれたり、遊んでくれたりするねん。
つい、間違ってがちゃ子って呼んでしまうねん」
と笑っていた。

60歳くらいまで私達の家の近くに住んでいたのだが、
祖父が亡くなり、1人暮らししているうちに
体もあまり丈夫でなくなり、
父の兄(長男)と同居することになった。

横浜という、言葉も食事の味も全く違う地に行った祖母は、
電話がかかってくるたび、こっちに帰りたいという。

悲しそうな声を聞いて、
「いつか会いにいくから、泣かないで」
というのが精一杯だった。

5月に亡くなった祖父といい、
私は安心しすぎていた。

もっと、皆と顔を合わせて、
悔いの残らないように話をしなくてはいけない。

『いつでも会える。いつまででも生きてる』
そんな人は、いないのだ。
皆、いついなくなってしまうか分らないのだから。


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