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■ これ、いただくわ 〜 その2
きもの道楽なんて、ほとけさん供養一筋の母に、なんていうべきか。
いや、自分の金で何を買おうと勝手なんだが、着物の保管場所を実家にしている以上、いつかばれる。
だったら先にこういうのだ。
「あのさ〜、白大島、買ってもいいかなあ」
少々ぼんやりし始めているばあさんだが「大島」という言葉には反応するのだ。
生まれ育った南州の血が、そうさせるはず。
「ムスメの頃さあ。大島の縦横は買ってやれない。白はもっと買えないって言ってたじゃん。78万の値札がついてて、それが25万になってんだよ。買おうと思うんだけど、どうよ」
「25万? 安い。買っといで!」
じつは、おかあさん。
もう買ってしまったんです。
2003年02月12日(水)
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