ユトリロは好きでもあり嫌いでもあります。 同族嫌悪ってヤツなのかもしれない。
母と一緒に観に行ったんだけど 今回鬱病患者から見たユトリロの絵画の変遷って説明を彼女にしてみた。
白の時代...鬱状態期。 アル中治療中に絵画を薦められた...ってことは元々絵がうまかったんでしょう。 お酒の欲求を紛らわす為に新たな趣味を勧めるというのは、よくある話。 ただ、不安だったのか、自信が無いのか、色を何度も重ねてしまう。 「これでいいのかな...こっちかもしれない... あ、でもこれじゃないと駄目なのかも...」って必死で塗り重ねてった気がする。
中期 定規で描いたようなまっすぐな線。 これ、ホントに引いたのかもしれない。 彼の母か義父か、あるいは絵画商かが「デッサン歪んでる」と軽く言ったんじゃないかしら。 でも、必死で描いてる人に取ってはその言葉は凄く辛い。 自分を否定された気がして...見捨てられた気がして...。 そこでまっすぐ線を引こう、ってこれまた必死で描いていたと思う。 鬱病としては完全な発症かな。
後期 マネージャー的な奥さん、母親の死。 絵も投げやり。 もう燃え尽きちゃったんだよね...。 白の時代のような絵を描きなさい、と言われても あの頃は必死だった、でも幸せだったんだから。 きっと母親(および母親的存在の人)に褒められるのが嬉しかったんじゃないかしら。 でもそういう存在が亡くなった今、何をしても楽しくないし、する事すら疑問になってる。 ただ、描かないと、仕方が無いから描いてる。
見ていて辛くなってしまった。 生き甲斐がなくなった人を見てしまった気がした。 (でも反対にここらあたりまで進んだ鬱病患者は自殺しないのよね)
日本で人気がある、ってふれこみだったんだけど、 一体どういう理由で人気があるのかなぁ...。
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