とりとめもなく



 秋の夜長に

なんか突然語りたくなった。

宝塚の荻田浩一作品と斉藤恒芳の音楽が大好きです。

「パサージュ」「バビロン」「螺旋のオルフェ」
「ロマンチカ」「マラケシュ」「タランテラ」「ソロモンの指輪」

オギー作品は、痛み、哀愁、別離、孤独といったものが多く、
時に胸に詰まります。
しかし、そういった世界観に、うまく役者を当てはめていくので、
「あぁ、そう、こういう役観たかった!」っていう歓びと
「こういう役もいけるんだな」っていう発見と、沢山楽しませてくれるものでもあります。



“華やか”
“きらびやか”
“豪華”

そういったイメージが強い宝塚。
スパンコールぎらぎらだし、娘役は豪華なドレスや髪飾りを付けてるし、
羽根もでかい、メイクも濃い、豆電球何個使ってんだよってセットも多い。
いえ、そんな一般的な宝塚も大っ好きです。

オギー作品は、派手なのも勿論ありますが、
どちらかというと逆のモノが多く、
裸足で、ワンピース一枚で、地毛で繰り広げられる
繊細なダンスシーンや、余韻の残る音楽。
照明やセットに至るまで、意味を考えてしまったり、
盆回しやセリの使い方がツボに入ったり、
贔屓の出ていない舞台でも、あ、DVD欲しいなって思ってしまいます。

だったら宝塚に限らず、そういう劇団や舞台を観ればいいって話しなんですが、
宝塚のなんというか、性別を超えたもののハコというか、
あの独特の雰囲気の中でしか味わえないものだと思うんです。

うまいダンサーやシンガーでも勿論見応えはあると思う。
でもそれはダンサーやシンガー、そのものを楽しむもので
どうしても技術という視点で観てしまいそうな自分が居て、
また違うものなんだと思います。


そんなオギーも、雪組「ソロモンの指輪」で宝塚を去ってしまいました。

真面目に悲しいです。
ほんと、水先輩がトップの時にオギー作品に巡り会えた事は
ファンとしては凄く幸せだなぁと思います。極楽鳥、とっても素敵でした。

一つ不満を言うなら、時間が30分だったこと。
短いんじゃぁぁぁ。せめて一時間んんん。

水先輩のDVDを揃え終わったら
オギー作品も揃えてみよう。

2009年11月09日(月)
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