みかんぜりーの入院日記
「遺伝性球状赤血球症」という病気とともに成長してきた航平の入院、手術記録です。

2002年02月06日(水) 入院、そして手術

とうとうその日がやってきた。手術前日から絶食と思っていたら、当日7時半までなら朝食もOK(午後1時手術)だった。
トースト、オムレツ、リンゴ、普段と変わらない食事をとって病院へ向かった。
10時に病棟へ。手術当日だけ「個室」にしてもらった。
航平は特におびえる事もなく普段と変わら無いように見えたが、10時半、処置室に呼ばれ点摘をする時、泣いて大暴れした。普段、採血や点滴では泣いたりしない子なのに、やはりナーバスになっていた様だ。
その後は落着いて本を読んだり、国語の書き取りをしたりしながら過ごした。12時に眠くなる薬を飲むまでの間に、麻酔の医師や外科の医師の助手の方が挨拶にみえた。MRI検査の時、なかなか寝なくて困ったが今回は30分もするとウトウトし始めたが、オペ室へ向かうエレベーターの中で急に目をあけたので驚いた。
泣き出すのかな・・・と思ったが、ボーと周りを見渡していた。
小児科の主治医(S先生)も手術室まで同行してくれていたし、私も旦那もいたので安心していたんだと思う。オペ室へは航平と担当の看護婦さんだけしか入れない。
さすがになんとも言えない表情で私を見ていたが、薬がきいていたので泣いたり暴れたりはしなかった。12時50分オペ室へ。頑張れ航平!

長い長い5時間だった。手術時間は4時間位だった。
4時半頃S先生が手術が無事終った事、胆嚢の摘出はすぐ終ったが、脾臓はかなり大きかったので少し時間がかかったが、開腹せず摘出できた事を報告してくれた。麻酔が覚めてオペ室へ迎えに行ったのが5時だった。
「暑い!暑い!」と言って布団をけとばしていたが、麻酔が完全に覚めていないのと、痛み止めの薬を点滴しているせいで、意識はまだはっきりしていないようだった。その後この日はおしっこを尿器にする時「お腹痛い」と言うのと「水が飲みたい」と少しごねる位で、後はウトウト状態のまま朝を迎えた。
手術当日は術後の痛みで眠れないんだと覚悟していたが、親子共々安らかな夜だった。

夜、外科の主治医(O先生)が摘出した「胆嚢」「胆石」「脾臓」をみせてくれた。「脾臓」はビニール袋に入っていて血の塊という感じだった。(腹腔鏡の穴から摘出する為、お腹の中にビニール袋を入れて中でつぶして摘出したので、脾臓の形はとどめていなかった)「胆嚢」はビンの中に入っていて、薄緑色をい耳の様な形だった。「胆石」は「黒ゴマ」が3粒という感じ。胆石はビン詰にされお土産に頂いた。捨てるのももったいないし今もリビングの棚に飾ってある(笑)

夜中に航平の寝顔を見ながら「ああ、終ったんだ・・・・」と思った。
思えば生後1ヶ月の時、この病院を訪れてからずっと「その日はいつ?」と思いながら過ごしてきた。「一区切りついたな」とホッとした。


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