この日記を書くのにどこから始めようか考えると、 2001年8月1日が手術にむけての第一歩のように思います。
8月1日 am.2時頃、誰かうなってる・・・と目を覚ますと、航平が うなされている。おでこに手をやるとめちゃめちゃ熱い。 体温40度。「寝るとき元気やったのに、とうとう遊び疲れで風邪ひいたかあ〜」 とその時は思ったくらいでした。
小学生始めての夏休が始まったばかり。 毎日、学童に通い、プールに入ったり、セミ取りしたり、週末はキャンプに行ったりと元気一杯に過ごしていた。 生後1ヶ月の時、「遺伝性球状赤血球症」と診断され、5〜6歳までは脾臓は必要なので、7歳位になったら手術しましょう。と言われてその年齢になっていたのですが、その7歳になった当時は「手術しようという年齢になったんだ」という思いはあっても、具体的に動こうとはしてませんでした。 慢性的な貧血で顔色が悪く、黄疸もあるので、体力的に弱いところはあったけど 普段は普通に過ごしていたし、一刻も早く手術を!という病気でもなかったので、なかなか腰が上がらなかったんだと思います。やはり「手術」という事も 「まだ小さいのに可愛そう」「今は内視鏡でするから楽とは聞いているけど、やっぱり怖い」という気持ちがあったし・・・。
夜が明けて、病院に連れて行くと、「のどの風邪ですね。2〜3日寝てれば良くなると思いますが、ビリルビンが7.5と高いですね。取り合えず入院しましょう」という事になった。風邪をひくとビリルビンの数値は高くなっていた。普段は1〜2位で、風邪をひくと3〜5位に上がる。今回の7.5という数値は始めてで驚いた。 だが、まだ私は「2〜3日入院となると、週末友人家族と約束しているキャンプは 行けそうだな」なんてのんきな事を考えていました。 実際、入院して抗生物質の点滴で2日目には熱が下がり始めた。
|