| 2011年01月30日(日) |
経営大学院5周年記念行事 |
昨日(29日)、大阪のMBA新キャンパスとなった富国生命ビルで経営大学院開設5周年記念行事を行った。式典でのご挨拶を行った。とくにその後の記念講演・シンポジウムでの基調講演に,元ソニー社長、現在はクォンタームリープ創業者・代表取締役の出井氏を迎えての,賑々しい式典となった。出井氏となると、一般参加者が大勢で,新聞紙上で広告を出したら一気に希望者が増え、すぐに定員を超えお断りする始末で、そのネームバリューは流石であった。ご挨拶をしたが、やはり、オーラを感じさせる人であった。
式典のあとは新阪急ホテルで懇親会を行ったが、一日を通して,盛会であったと言える。とはいえ、研究科長としては,少しばかり疲れを感じる一日であった。出井氏のお話「世界市場における日本企業の戦略」など,有意義であった。
この間いろんな人のお話を聞く機会が多いが、この「失われた20年」を経て,次の段階をどう展望したらよいのか,確かに未知の部分もあるが、少子高齢化時代を迎えて,日本がどうしたらよいのか,最低限の所は見えている。問題は実行あるのみなのだが、その前に立ちはだかっているのは,既得権益である。これの解決は実に難しい。みんなが勝手を言い始めたら,解決はおぼつかない。そうこうしているうちに,日本という国の沈下が早まる。焦りを感じるが、落ちるところまで落ちて,おしりに火がつかないとどうにもならないのだろうとも,あきらめに似た感情を懐いてしまう。
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