singersong professor KMの日記

2011年01月27日(木) 沖縄

 1月24日−26日の間、沖縄の琉球大学へ行ってきた。T准教授からの招聘を受けて講演などを行った。私にとって,初めての沖縄だった。講演の方は,熱心な学生諸君のおかげで気分よく話せた。
 そして、せっかくの沖縄と言うことで,若干は案内して貰った。とくに、希望して普天間基地と嘉手納基地の見学に行った。その途中における米軍基地の広大さには,驚かされた。沖縄県のなかに米軍基地があるのか,米軍基地の間に沖縄県があるのかと思わせられるほど,基地が多かった。自動車で走っていたら,道路の両側が米軍基地、などという所も多かった。それがフェンスで囲ってあるわけだから、当然、普通の日本人には立ち入り禁止区域ということになる。

 観光案内書には基地のことは,一言も触れられていない。でも,沖縄にとっての基地の重さは,それら基地を見てみればわかる。下記HP(沖縄県知事公室基地対策課のHP)を見つけたが、それによると、「国土面積のわずか0.6%に過ぎない狭い沖縄県に、在日米軍専用施設面積の約75%に及ぶ広大な面積の米軍基地が存在しています。/米軍基地は、県土面積の約11%を占めています。とりわけ人口や産業の集積する沖縄本島においては約19%を占めています。」ということになる。

http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=14&id=579&page=1

 上記ウェブ・ページの地図で沖縄本島における基地の広さがわかる。しかも、この地図ではわからないが、島の一番平坦でよい場所に基地がある。嘉手納基地のよく見える場所、普天間基地のよく見える場所に連れて行って貰った。普通の観光客では,そんな場所はわからないだろう。かつて、自民党の後藤田正晴氏が日本は半独立国だと言っていた(さすが一流の政治家だ)が,沖縄へ行くと,それが実感できる。そういう正確な事実認識の上にたって初めて正しい政策が行えると思う。

 ま、泡盛も飲んだけれど、何といっても今回の収穫は,米軍基地を実感できたことだ。沖縄で米軍人によるレイプ被害などが,沖縄の人たちの神経を逆なでしていることは間違いない。と同時に沖縄にこれと言った産業がないのも事実だ。基地依存の現実がある。そのことを改めて実感できた。今回の最大の収穫だ。


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