singersong professor KMの日記

2010年05月18日(火) なかなか鋭い

 小林一郎『現場で役立つM&Aの勘どころ』(中央経済社,2009年)を読んでいて,なかなか鋭いと感じる。国際会計基準だコーポレート・ガバナンスなんだというけれど,つまるところ「米国の資本が日本の企業を買う場合,会計といい,役員体制といい,米国基準と同じになっていたほうが当然いい。日本への覇権主義(ヘゲモニズム),そこから来るパワーポリティックスがなせる圧力,いわば,事実上の経済植民地化していくために,仕掛けられた米国の意図といったら言い過ぎであろうか。」(147頁)

 著者の経歴を見ると,味の素から国際会計事務所プライスウォーターハウスを経て,現在コンサルタントだという。インキュベーションや企業再生が専門のようだ。こういう現場に近い人が現実をよく知っていて,こういう事を書かれる。「学者先生」が抽象論で言うのとだいぶ違う。こういう現実から出発すべきだと,私はかねがね思っている。同志の一人を発見した思いだ。


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