singersong professor KMの日記

2008年10月07日(火) 株価暴落

 ニューヨークでは1万ドル割れ,東証日経225も1万円割れ寸前(一時は1万円割れ)と,市場は不安定だ。アメリカ型市場万能システムが行き詰まったことをあらわしているようだ。では,次なるモデルは?ということになる。まだそれが見えてこない。見えてこないから金融不安が続いているとも言える。

 結局のところ,実物経済と金融経済が乖離しすぎたことが原因であることは間違いない。またそれが可能であったのはアメリカのドルが野放図に供給されたからであった。その乖離を埋めるのは並みたいていはない。出血を伴う。先だっての証券経済学会での大垣氏の指摘を待つまでもなく,そのアンバランスを平行させるためには,金融経済の側でのリターン縮小化,金融経済そのものの縮小か,金融経済と実物経済をバランスさせるためのインフレか,という選択となる。どれもこれも一筋縄ではいかない。

 1万ドル割れとか1万円割れは,すなわち金融経済そのものの縮小に他ならない。世界の金融不安はこういった株式のような証券化一時商品よりCDSその他の派生商品での方が大きい。しかもこうなると,アマチュアの狼狽売りよりも,プロの投資家の狼狽売りの方がインパクトが大きい。それが欧米の金融不安を生んでいる。考えてもわかるように,個人は値が下がったら「塩漬け」という手が使える。でも,機関投資家はそうはいかない。「塩漬け」したくても,負債の側から圧力がかかる。

 しばしば,透明化すればよい,ディスクロージャーをすすめるべきだというような,建前論が語られるが,それはアマチュアを念頭に置いた議論のように思える。実はプロの方が問題だということを知るべきだと思う。


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