最近,「徳」だとか「仁徳」などについて語らなくなったように思う。経済でも自由に金儲けすればよいという風潮が強い。もちろんCSR(社会的責任)なども叫ばれているが,環境問題だとか健康問題だとかを直裁的に問題にするだけのように見受けられる。その根元に「徳」を据えているようには見受けられない。「徳」を根元に据えれば,環境問題,従業員問題,その他すべての問題を一元的に取り扱えるはずだ。
「徳」などというと儒教的で古くさいと思われてしまう。とりわけ戦後日本ではそう思われている。しかしそれは人間の基本であるはずだ。スミスもケインズも「徳」(virtue)を考えていたという(松原隆一郎「イギリス経済思想における共和主義の影」佐伯・松原編著『共和主義ルネサンス』NTT出版,2007年所収)。それがどうして,戦後日本で,とりわけ近年問題にされなくなったのか。現在世界を席巻している新自由主義の影響が大きいことは明らかである。上記,佐伯啓思・松原の共編著はそう言う問題意識で書かれている。共感するところ大である。
閑話休題
下記記事が出ていた。今朝のニュースでも報じていた。今朝の首都圏ではJR,私鉄,地下鉄ともほとんど無料になったと言うことだろう。首都圏では地下鉄を媒介にほとんどの私鉄,JRが相互乗り入れしているので,混乱は倍加する。この損害額はいくらになるのだろう。
−−−−−−−−−−− 自動改札、使用不能に=首都圏のJR、私鉄、地下鉄−日本信号製、始発から各駅で 10月12日11時31分配信 時事通信
首都圏のJRや地下鉄、私鉄の各線で、12日の始発から自動改札機が起動せず、使えなくなるトラブルが相次いだ。いずれも列車の運行に影響はなく、各社とも乗客に改札をそのまま通過してもらうなどの措置を取った。 トラブルが起きたのはいずれも日本信号(東京都千代田区)が製造した自動改札機。同社は不具合を認め、復旧作業を急ぐとともに、詳しい原因を調べている。 JR東日本によると、12日の始発前に各駅で自動改札機の電源を入れたところ、山手線を除く各路線の約189駅で、一部の自動改札機が正常に起動しなかった。同社は異常のない駅も含め、管内の約500駅で自動改札機の利用を中止していたが、午前7時50分から改札機の利用を順次再開した。 同社の自動改札機は日本信号のほか、東芝、オムロンが製造。このうち、日本信号製だけが正常に作動しなかった。
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