下記事件の判決が報じられていた。これまで1人殺人の場合は,死刑にならなかったという。複数殺人に対して死刑判決が行われていたという。今回は例外的のようだ。報じられているところによると,犯人は出所後の再犯を明言しているという。無期懲役の場合,通常10年くらいで出所するそうだ。だから,死刑にしないと,再度殺人を起こすおそれが強かったわけで,今回の判決はやむを得ないところだろう。この事件について考えていたら,ふと次のことを思いついた。
何人殺したら殺人で,そうでなければ無期懲役でと言う形式基準はおかしなものだ。チャプリンではないが,1人殺したら殺人犯で,戦争で百人,千人と殺したら英雄だ。9.11のビル突入犯はアラブ世界では英雄だ。いけないことに,これをきっかけに「対テロ戦争」と位置づけた戦争を始めたから,戦争なら殺人は英雄的になるわけで,ブッシュ大統領が,かえって,彼らを英雄に祭り上げてしまったかの観がある。戦争では殺せば殺すほど英雄になるのだから。
--------------- 奈良の女児誘拐殺害、小林薫被告に死刑…弁護側が控訴
奈良市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(当時7歳)が2004年11月、誘拐、殺害された事件で、殺人、わいせつ目的誘拐など八つの罪に問われた毎日新聞販売所の元従業員小林薫被告(37)の判決が26日午前、奈良地裁であった。
奥田哲也裁判長は「卑劣で残虐な犯行。矯正の可能性は極めて困難で、生命をもって償わせるほかはない」と求刑通り死刑を言い渡した。
これまで被害者1人の殺人事件での死刑判決は大半が金品目的の犯行だったが、奥田裁判長は「被害者は1人とはいえ、落ち度もなく、抵抗できない幼い子どもに性的被害を加え、殺害した結果は重大」と述べた。弁護側は控訴した。
|