singersong professor KMの日記

2005年11月22日(火) 今日のゼミでも耐震強度偽造事件について話した

 今日のゼミでは企業は「ヒト、モノ、カネ」で成り立っていて、などという話をしたのだが、そのついでに耐震強度偽造事件に関連した話もした。

 早速、ゼミ生のH君が耐震強度偽造事件の木村建設が事業停止したという第一報をよこしてくれた。早速調べてみると下記記事(1)を発見した。負債総額約138億円という。さらに民事再生法申請を検討中という情報もあった(毎日新聞)。で、下記(2)のとおり、リクナビに同社の売上高が掲載されていた。2004年6月決算で103億円だという。売上高より多いほどの負債総額では返済はきわめて困難だろう。というかぎりぎりで回っていた会社だったのだと言うことが推測できる。

 で、下記(3)のように、リクナビでは社長が面白いことを言っている。早くて安い工法で施主に喜んでもらっているという。別に一級建築士がこそこそと偽造したのではなく、そういう発注があったのではないかと疑われても仕方のない記述である。しかも、(4)でみるように、建築主のヒューザーのあるマンションは、その広さから、「日本住宅建設産業協会」の優秀事業賞を受賞していたという。いやはや一体どうなっているのだろう。

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(1)記事
木村建設が事業停止=耐震強度偽造物件の施工会社−熊本

 姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)の耐震構造計算書偽造問題で、工事の多くに関与していた木村建設(熊本県八代市)が1回目の手形不渡りを出し、事業停止状態になっていることが22日判明した。不渡りになったのは21日行われた手形取引で、帝国データバンクの調べでは、2005年10月末時点での負債は約138億円。 
(時事通信) - 11月22日16時53分更新

(2)リクナビから売上高を抜粋
売上高
93億円  01年6月
97億円  02年6月
100億円 03年6月
103億円 04年6月

(3)リクナビから社長の言葉を抜粋
私は、社長の木村盛好、木村建設の創業者です。
得意分野はホテルとマンションの建設。ずっと堅実・順調に経営してきましたが、突然転機が訪れました。
「海外にはビルのワンフロアを4日で作ってしまう技術があるらしい」という噂を耳にしたのです。本当かどうかどうしても確かめたくなってマレーシア・カナダ・イギリスと現場を見てまわりました。そしてわかったのは噂はウソじゃないってこと。
すぐに技術者を招いて勉強を始めました。その成果が先だって東京の板橋に完成したホテル。11階建てを6ヵ月で作りました。日本の従来工法より半年は早いです。半年違うとコストも1億円は違うらしい。施主さんには非常に喜んでもらいました。
ところが転機がもう一つ。この工法のことが新聞で紹介され数多くの問い合わせや引き合いがきています。全国で既に、ビジネスホテルだけで60棟を施工しました。特に東京では年内に4つのホテルを着工することも決まっています。
しかし、現状に満足してはおりません。これからも日々の努力・勉強を怠らず、常に新しいチャレンジをしていきたいと思っています。当社にご応募いただく学生の皆さんにも是非、好奇心やチャレンジ精神を持っていていただきたいですね。

(4)建築主は表彰されていた
問題物件に優秀事業賞 「広いマンション」に評価

 耐震強度偽造問題で、震度5強以上の地震で倒壊の危険性が指摘された東京都江東区の「グランドステージ住吉」が、社団法人「日本住宅建設産業協会」の優秀事業賞を受賞していたことが22日、分かった。
 同賞は協会会員の事業を対象とし、関係法令の適合が応募基準となっている。提出書類に構造計算書は含まれていなかった。国や自治体による建物の検査結果は調べたという。
 協会によると今年5月、「広いマンション」という事業コンセプトや事業成果などが評価され、建築主の「ヒューザー」(東京)が表彰された。審査の際には宅建業法などに関する検査は行っているという。
 受賞物件に問題が指摘されたことについて、同協会は「現在詳しく調べており、今後、賞の取り消しも含め検討していく」としている。
(共同通信) - 11月22日12時4分更新


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