村上ファンドによる阪神電鉄買い占め劇が終わらない内に,今度は楽天によるTBS買い占め,統合提案が出てきた。何とも賑やかなことだ。何かが変わりつつある証拠だろう。これは株式相互持合が崩れはじめたときから予想されていたことである。それがいやなら相互持合いのコストを払うべきなのだろう。そういうコスト負担に耐えられなくなっているのが今の日本企業だとすれば,これは個別に対応するより他あるまい。
トップが自社をどの方向へもっていこうとするのか,戦略的思考をもっているべきだろうと思う。それを常々語っているべきだと思う。提携の提案に対して,そういった日頃の戦略的思考から判断するという主体的な取り組みが望まれる。追い込まれてから,慌てて考えるのでは遅すぎる。全上場企業の経営者には,そういう戦略的思考を磨き上げていって貰いたいと思う。
これまでのところ狙われるのが規制産業であるところに問題があると思う。それは主体的判断をこれまでしてこなかったところだからだ。だから対応に遅れが出る。そこを外部の投資家などから狙われることになっていると思う。「深い感動と信頼される情報を、世代を超えて届ける。それがTBSブランドのメッセージ」だという。では,具体的な戦略はどうなのか。
「当グループはブランディングを通じて、視聴者からの支持を増やし、事業価値を一層高めていきます。このため常に組織のありかた、活性化についても柔軟な考えで研究を続けています。」というが,どうも具体的にはよくわからない。「近い将来、日本ではテレビ付き携帯電話が急速に普及すると予測されており、当グループは新たなビジネスモデルの研究を進めています。」ともいう。
とすれば,ショッピングとテレビと携帯とをつなぐ新しいビジネスモデルも考えられるだろう。楽天の提案にも意味があるだろう。問題は,TBSが主体的戦略的にそれをどう考えるかだろう。
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