singersong professor KMの日記

2005年08月30日(火) 小さな政府?

 昨日,大学院のN君と話した。「小さな政府」が向かうべき方向だという風潮がある。根底に流れるものを否定はしないが,そのスローガンはミスリーディングだと話した。私見によれば,今すでに「大きな政府」で後戻りは出来ない。問題は,それが肥大化して非効率になっていることだと思う。効率化・合理化,そしてほとんど存在意義の無くなったものまで存続している。「小さな政府」一般で語りきれない問題だと思う。問題は政府・官僚組織の硬直化であって,その効率化が図られなければならない。民営化などはそのショック療法の一つでしかない。だから,「民営化」が本丸ではなく,「政府・官僚組織の効率化」こそが「本丸」だと思う。そこに切り込まずに,ましてや局部的な「郵政民営化」(それも極めて不完全なモノ)でお茶を濁すべきではないと思う。官や既得権益集団の抵抗は大きいだろうが。

 迂闊なことだが,上記を書いた後,新聞を読んでいて,自民党が「小さな政府」を標榜し,民主党は「効率的な政府」を主張しているのを知った。私の主張していたのは民主党の主張と同じだった。別に民主党の主張を読んでから私の意見が形成されたのではないから,この限りでむしろ,民主党の方がよいことを言っていると,私には思える。


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