singersong professor KMの日記

2004年05月04日(火) 憲法改正論議

 昨日は,憲法記念日と言うことで,憲法論議が盛んだったようだ。テレビでそのうちの一つが目に留まった。で,改憲派は現実重視,護憲派は平和憲法の理想主義・先進性を言うのみで,意見がかみ合わない。果たして理想か現実かなのだろうかという疑問を懐いた。どちらも現実を見ていないとしか言いようがない。理想派はそれでよいとしても,北朝鮮が危ないとか言うけれど,現実派がこれまでどうして日本が侵略されなかったのかという点について,何も触れていない。おかしな話だ。

 米軍が日本に駐留しているという現実を両者が触れずに議論していたのは滑稽だ。日本が「非武装」でいられるとしたら,それは米軍の圧倒的な戦力に守られていたからだとも言える。もちろん米国が本気で日本を守るかどうかは別問題で,存在そのものが防衛に役立ったとも言える。その後は,おまけに自衛隊もある。

 問題は9条を改正して,自衛隊の現実を追認したとして,次に米軍駐留の是非が問題になるだろう。自力で防衛するということになったら,米軍駐留の根拠がなくなるはずだ。ここを論じないで9条が自主憲法でない云々を議論するのは,いわば片手落ちだ。護憲派が9条が歯止めになっていたというのは,ある程度事実だが,反面自衛隊の活動に歯止めがかかったのは事実としても,駐留米軍に対しては何の歯止めでもなかったのだから,総体として論じないと余り意味はなさそうだ。

 改憲派・護憲派ともに,日本政府の自主性を言う。それは当然だ。けれどもそこに信頼を置けないから,議論が上滑りする。ひいては日本国民が真剣に考えることだろう。少なくとも,日本の支配層がまじめにこれを考えないといけないのだが,議員の意見を聞いていても,軽いのだ。そこが気になった。


 < 過去  INDEX  未来 >


singersong professor KM