singersong professor KMの日記

2004年02月19日(木) 長時間の会議に思う

 よく言われるように,大学の会議は長い。昨日はその典型。朝10時半から夜8時近くまで,会議,会議の連続,ほとんど休憩なし。そんなに長く話して,何か成果につながればよいが,そう簡単には成果につながらない。それともう一つ,大学の先生たちは,必ずしも全員が揃わない。全員,少なくとも大半が一堂に会する機会が少ない。だから,集まったら長い会議をする。ある種の案件処理のようなことにも時間が費やされる。

 規定上,教授会で決定する,となっていたら,とにかく決定しなければならない。合議体で決定する,それもかなり日常的とも思えるものも,合議体で決定する。だから形式化する。それがまた,会議が長引く要因だ。今後は,少なくとも,この面はもっと合理化されるべきだし,合理化されると思う。規定さえ変えればよいわけだから。ただし,その決定権が,ある種の「権力」でもあるわけだから,それを手放そうとしないかも知れない。どんな些細なことでも決定権を握っている限り,それが「権力」の源になる。

 たとえば,ある予算の執行権限,たとえば,**万円以上は財務部長の決済を要すると決められていれば,その財務部長が判を押さない限り,一歩たりとも前進しないわけだ。これはたとえの話だから,財務部長というわかりやすい例を挙げたまでだ。そういう決定権,権限がある地位に付随するのが普通だ。組織全体のためをみんなが考えていれば問題ない。しかし,ある地位にいるだれかが,「権力者」(自己の権力を振り回して喜ぶ人)であったり,少し変な人だったら,その組織はたちどころにおかしくなる。もちろん最後はトップの問題だ。だがそこまで行くのには時間がかかる。

 組織というのは,必ずそういう問題を孕んでいる。だから組織内でのネットワーク作りや人脈作りをする。それは仕事をスムーズに進めるための知恵だ。そういうラインの仕事をしないのであれば,ネットワーク作りの意味はあまりない。元来,大学教員は,ある種のスタッフである。だからネットワークに必要はない(はずである)。

 でも,**長となれば,そうはいかない。事務の誰それに頼まなければならないことがしばしばだ。そのとき,日頃仲良くしていると,仕事がスムーズに進むわけだ。企業なら,そんなこと当たり前だろう。だから,よい仕事とよい人とに巡り会えるかどうかで,その人の「運命」は決まる。不合理この上ない。でもこれが,世の中というものだ。だから,万全の備えがいるわけだ。雌伏何年,などということもある。逆境にめげず,こつことつ力をためることができれば,いずれよい巡り会いはある。いわば「待てば海路の日和あり」だ。

 常に「私益」を捨て「公益」(社会のためだけではなく,会社のため,組織のためなど)を考えて行動していれば,いずれ日が来る。そう信じなければならないだろう。苦しいだろうけれど。とくに会社のある部分が反社会的な決定をしたら,結局その会社のためにならないのだけれど,短期的利益のためにそうすることがあろう。そのときが苦しいだろう。「雪印」や「日本ハム」の事例を見れば,その結末は明らかだけれど。


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