| 2003年07月10日(木) |
話題の企業会計基準委員会委員長とお話しして |
8日(火)夜,大阪経済大学での講演会に行って来た。「会計制度と市場」というテーマで,笠井慶應義塾大学教授と斎藤明治学院大学教授(この3月まで東京大学教授だった)の講演だった。斎藤教授は企業会計基準委員会委員長として,最近は,よく新聞でも名前の出てくる有名人だ。個人的には,若い頃,同教授が高寺先生からの紹介で,立命館大学にあった資料(当時は立命くらいしかおいていなかった貴重な資料であった)Moody'sを利用したいというので,私がお世話して以来存じ上げているのだが,久しぶりにゆっくりお話しできた。
とくに大阪経済大学の学長をされている渡辺教授がお話しする機会を設営してくださったので(少し贅沢な会場だったが),図らずも,お話しする機会が得られた。いつもの京都会計研メンバーの多くの先生方とご一緒だったので,気楽に話が出来た。当方,この9月にある学会で,久しぶりに会計学に関わった報告を依頼されているので,情報を得たかったと言うこともあって,有り難い機会となった。
詳細はともかく,何せ,今話題の会計基準委員会の委員長で,かつ,こういう内輪の懇親会なので,大変有意義な話が聞けた。講演会での話より何倍も貴重な話だった。国際会計基準理事会のトゥイーディー議長がつい先頃(6月24日)に来日したばかりで,かなりホットな状態であったこともあって,トゥイーディー議長が何を考えているのかなどもよくわかった。きっと,斎藤教授とトゥイーディー議長との間でかなり厳しいやりとりがあったのだろう。温厚な斎藤教授をすら激高させるようなものがあったのではなかったか。
昨年夏の会計基準委員会オープン・カンファランスでの辻山教授の発言の端々などからも日本の立場の弱さ(それだけに大変ご苦労されている様子)を感じていたが,改めて今回いろいろ感じさせられた。こういう斎藤教授のような人が頑張っているにもかかわらず,日本が国際的に弱い立場に立たされているのは大変残念なことだ。どうやら,理屈ではなさそうだ。それは政治力である。政治力のなさが今の日本に災厄をもたらしているのだと言うことをしみじみと思わされた。
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