singersong professor KMの日記

2002年04月25日(木) 寝る時間はとっている

 月曜日は忙しいと書いた。で,火曜日は「卒業研究」出席は実質上はただ一人。内容は「掲示板」に書いたとおりだ。午後は教授会が延びて午後7時頃までの会議となった。

 教授会は発言した方がよい,むしろ黙って座っている方が「しんどい」という説と,発言した方が「しんどい」という説がある。必ず逆の説があるのが常識だが,ご多分に漏れずここでもそうだ。で,本当はどちらが「しんどい」のだろうか。議題とその人のキャラクターによるのだろう。

 火曜日夜。田中君が来室。彼の自動車で送ってもらったが,その車中,結構話した。日本とアメリカの財務公開の違いの話だ。アメリカの場合,国家戦略としてもここの企業戦略としても,財務公開が位置づいているが,日本はそうではない。どちらが詳細でどちらが隠蔽しているか,というより,公開が戦略的に位置づけられているかどうかの違いの方が大きいと話した。

 また,それにしても,日本の良質の学者が発言しないことが,いわば「俗物」学者の跋扈を許し,低レベルのマスコミ報道があふれるという結果になっているのではないかという田中君の考えに同意したい。少し前,ウォルフレンが日本の知識人の問題を指摘していたが,ほぼ同趣旨であったように思う。

 水曜日,インスティテュート教学委員会が午前中に行われたが,1時前に終わったので,これは早く終わった方だ。いつもはもう少し長い。でも,3時間目,つまり14時10分から「経営財務論」の講義があるので,その準備もあるので,少しは早く終わらないと,準備不足になる。今週は,大慌てながら準備をした。朝早くきて,会議が始まる前にも準備をしたのだが,はやり直前にもあわてて準備をした。

 講義が終わってからが大変で,質問カードに全部目を通し,Q&Aを作成する。比較的くだらない質問にも答えるのが私の流儀だ。実は,「経営学振興会」という経営学部の産学連携組織の責任者にもなっているので,これの総会の準備もしている。おまけに,経営学部40周年記念事業委員会の副委員長でもあり,経営学部同窓会(校友会)結成に関わって責任も持たされている。これにも関わっている。そういう関係の仕事や相談にも時間をとられた。

 大学院「経営財務」も,準備をしておかなければならない。そういう作業も並行して行った。そんなことをしているとすぐに時間がたつ。今大学院のゼミで,津守常弘「会計基準形成の論理」森山書店,2002年,というのを読んでいるが,ハイレベルの書物で,これを読むのも「仕事」である。ま,「仕事」というより,自分の勉強なのだが。電車で往復する車中は,私にとって,つかの間の書斎なのであり,昨日今日の車中で,これを読んだ。全部読み終えたわけではないが。

 木曜日,今日は,本来研究日だが,午前中,ファイナンス・インスティテュート教員会議を主宰した。そして終わってから,早速その会議の報告書を作成した。こういう仕事をこなしながら,自分の研究をするというのは,ま,不可能に挑戦しているように思われるかもしれない。昔の人からは,「寝る」時間があるじゃないかと言われるのがオチだ。その通りです。寝る時間はとっています。


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