Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2005年10月09日(日) 本当のリッチとはなにか



「 富を失う者は多くを失う。 友を失う者はさらに多くを失う。

  だが勇気を失う者はすべてを失う 」

       ミゲル・デ・セルバンテス ( スペインの小説家、戯曲家、詩人 )

He who loses wealth loses much; he who loses a friend loses more;
but he that loses courage loses all.

                         MIGUEL DE CERVANTES



セルバンテスの代表作といえば、『 ドン・キホーテ 』 である。

勇気と友情は富に勝るということを、優れた物語は我々に教えてくれる。


自分が裕福かどうかについて、多くの人が大きな勘違いをしている。

それは、「 お金を持っている ( あるいは、持っていない ) 」 かどうかという点に固執して、その評価を下してしまうところだ。

人の裕福度を判断するのに重要なのは、「 お金を持っているかどうか 」 ではなく、実際には 「 お金に困っているかどうか 」 という部分にある。

お金持ちの中にも、�� お金持ちで、お金に困っていない人、 �� お金持ちなんだけど、お金に困っている人 がいて、その悩みこそ深刻なのである。

あるいは、�� 貧乏でも、お金に困っていない人、�� 貧乏で、お金に困っている人 もいるわけで、やっぱり、お金の有無よりも必要性が重要となる。


たぶん私は、上記の分類によると �� 貧乏でも、お金に困っていない人 のグループに属すると思うので、お金はないけど裕福なつもりでいる。

身の程に合った生活をして、普通に働いている人 ( つまり、大部分の日本国民 ) は、よほどの災難に遭わないかぎり、ここには属せるだろう。

贅沢や、見栄っ張りから浪費癖が抜けない人、真面目に働かない人、そういう人は、お金を獲得する方法よりも、使い方に気をつけたほうがいい。

あるいは、それなりにお金は持っているのだけれど、「 将来が不安なので、いくらお金があっても安心できない 」 などという人も、中にはいるだろう。

こういうタイプも、精神的には 「 お金に困っている人 」 と同じストレスを抱えているわけで、とてもじゃないが裕福な気分など味わうことはできない。


日本のお金持ちが後進国へ物見遊山に行き、貧しい人々の暮らしを見て 「 可哀想だ 」 などと呟いたりするが、実情はまるで違っている場合も多い。

現地の人たちは、昔からその生活しか知らないのだから、平和で飢えることなく、家族が仲良く暮らせる現状に、十分満足して幸せを感じている。

少しばかり余分なお金があるゆえに、もっともっとお金を欲しがり、家族仲や、あるいは自分の心まで汚れてしまう国の方が、よほど不幸である。

遠いアフリカや南米の国々に目を移さなくても、我々が幼い頃の、つまり今よりは貧しかったはずの日本と今を比較しても、それは同じだろう。

携帯電話もパソコンもMP3もなかったけれど、為替は一ドル360円という国勢だったけれど、人々の顔は平均して今より明るかったように思う。


もちろん、せっかく生活に便利な携帯電話やパソコンが出来たのに、それを活用しないのは賢明でないし、節約することのみが正しいともかぎらない。

たった一度の人生なのだから、悔いのないように贅沢を楽しみたいと願うのも一つの生き方であり、けして間違ってはいない。

ただ、そういう人は 「 平均よりも少し多く稼ぐ 」 という努力も必要なわけで、それが嫌な人は、つとめて倹しい生活を営むべきだろう。

まぁ、どっちにしても、「 お金があって、お金に困る人 」 と、「 お金がなくて、お金に困らない人 」 では、後者のほうが、かなり楽には生きられる。

お金の稼ぎ方、使い方、そして 「 ゆとり 」 についての気構えについて、バランスの悪い人は苦しい思いをするので、気をつけたほうがよろしい。






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