部長motoいっぺい
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2005年11月15日(火) 失礼な輩

父が地方公務員だったこともあり、僕は比較的公務員に対して批判的ではない。むしろ同情的ですらある。少なくても古い官舎暮らしだった子供の頃に、自分の家が裕福だと思ったことはないし、逆に「公務員は給料が安いからいやだ」と思って、民間企業に就職したくらいである。

昨今、公務員の給与が民間にくらべて高いため、給与カットを計画している自治体もあるようだが、僕には公務員給与が高いという感覚はあまりない。どちらかといえば、本来もっと給料をもらって良い働きをしている優秀な公務員が、いわゆる「お役所仕事」で何の生産性の向上に寄与しない公務員の給与と、大きな差がないことを気の毒に思うぐらいだ。しかも民間会社組織であれば、会社(もしくは自分の部署)としての業績が自分の給与に反映される余地が残されているが、公務員の場合、直接は自らの業績とは関係のない、民間の景気状態によって給与レベルが決められてしまう。これでは、モチベーションを維持するのに苦労するであろうと思う。まあ、公僕としての矜持をもって仕事をされている公務員の方にとっては、余計なお世話かもしれないが。

先日のこと、そういう僕でさえ許せない公務員の対応があった。何が許せないって、彼の対応が「失礼」であったからである。失礼な人間を好きな人はいないと思うが、僕はそういう人間に対して嫌悪感を持つ。社会人として許せないのだ。

わが所属の中で、元々そのお役人の評判は良くないものであったが、先日初めて電話で話す機会があった。電話の内容は業務に関する問い合わせであったのだが、そもそもその質問は僕の会社で答えるべきものでなく、取引先が答えるべきものであることを極めて柔らかくお伝えした。すると彼は、

「お役所対応ですね」

と、初めて電話で話す相手(僕)にイヤミを言い放ったのだ。素直に問い合わせるべき会社を間違ったことを認めずに、会ったこともない相手にイヤミを言える神経が信じられず、全くもって社会人として許せなかった。

普通の民間企業であれば、そのような対応を取引先にしたとすれば、すぐ上司から指導が入るのであろうが、どうもそういう自浄作用は働かないところらしい。聞くところによると、どうもお役所の中でも変わり者扱いされているようではあるが。

感情的に許せない相手とはいえ、今度先方に会うときは、僕はごく普通に接すると思う。それは相手が監督官庁のお役人だからということではなく、僕が(少なくても自称は)まっとうな社会人であるという自負があるからである。


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