部長motoいっぺい
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2004年04月08日(木) イラクで3邦人拘束

呆れて物が言えないとは、まさにこのことだ。

外務省の退避勧告を無視してイラクに入国した挙句、反米勢力に拘束され、日本国が恐喝されるとは。

この3人、あまりに能天気すぎる。「話せばわかる」なんて、甘っちょろいことを思っていたのだろうか。もし生きて帰ってきたら、是非コメントを聞いてみたいものだ。

また、この人質の家族も、相当非常識なコメントをしているようだ。

「自衛隊を撤退させて欲しい」

どの口から、そんな身勝手な言葉が出てくるのか。「ご迷惑をおかけして申し訳ない」が最初に来るべきであり、せいぜい最後に「何とか命を救ってほしい」と付け加える程度が、常識的な人間が口に出来る言葉であり、自分の家族のために国の方針を変えさせようなどというのは、呆れを通り越して怒りさえ覚える。

このニュースに対する、ネット掲示板やエンピツの日記を読み、どうやら多数は「自己責任」を問う声が多いようで安心したが、意外にも3人の命を守るために、自衛隊の撤退を主張する声が少なくないのに驚いた。

僕が驚いたのは「自衛隊の撤退」を主張する人が少なくないことではなく、自衛隊の撤退を「自己責任でイラク入国した3人の命」と関連付けて主張していることだ。

なぜ「この3人のために」、日本国が方針を変えねばならないのか。自衛隊を派遣するのに反対の人がいることに理解は示すが、少なくとも撤退の主張と、この3人を救出する議論は、完全に分けるべきだと思う。

自衛隊の派遣に関しては、確かに賛否両論あろう。僕自身は「イラク戦争には大義はない」と思っているが、「自衛隊を派遣してのイラク復興」には賛成である。イラクの旧政権を破壊した国と、それに間接的にではあれ協力した国には、イラク国民が選択する新政権に移行するまで、治安を維持し、破壊されたインフラを整備する義務があると思う。

肝要なことは、一つ一つ論点を整理することであり、全てをごちゃまぜにした議論は、説得力を欠くどころか、マイナスの効果しか生まないと思う。

今回の事件でダメージを受けるのは、政府よりは、意外と左派勢力かもしれない。


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