笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

日韓戦 - 2021年03月25日(木)

コロナが奪ったものは何かと考えると、私のような人間にとっては、何より人との薄い関係性だと思う。
もはや、自分から声をかける友人と呼べるような存在は皆無なのではないだろうか。
もちろん、私のスマートフォンに幾多の「友人」の連絡先が収蔵されていることには違いないが、彼ら彼女らに自分から連絡をする機会なぞ、たとえコロナが収束したとしても、今後訪れることはないのではないかと思う。

そうなってしまった原因はすべて私にあり、これは生まれ持った、他人への興味の無さから来ているような気がする。

20代の頃の私にとって、新たな他人と出会うこと、そして彼ら彼女から新しい何かを得ることは、何にも代えがたい喜びだったと思う。
それから時が過ぎた今、自分が今どこにいるかと言うと、それは自分ひとりしかいない小さなバブルの中であり、そこで静かにロスタイムの終わりを告げる笛を待っているような状況である。







-



 

 

 

 

ふりだしへ
ありしの君へ  未だ見ぬ君へ

 Home