かなしいうわさ
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2007年06月13日(水) 世間の仕組みちょっと弄ろう

ご無沙汰です。元気ですか。元気です。行きましょう。





イルリメ /イルリメ・ア・ゴーゴー

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これは効いた。頭ん中への浸透具合がとんでもない。ここ3日くらい聴いているんだけど、会社に着いて、iPodのストップボタンを押してイヤホンを外しても鳴り止まず。一日じゅうこのアルバムが頭を鳴り響き、このアルバムのことばかり考えてしまい、生きるリズムもこのアルバムのペースてな按配。仕事が進まなくて困るよ!
 とにもかくにもどアッパー。宝くじ100万円当たってもたあああ!の瞬間が何度も何度も何度も押し寄せてくるような、刹那の歓喜の連打連打連打。頭から尻尾までみっちりとイルリメの高速なラップに埋め尽くされていて、それが隅々まで、ちょっと嘘みたいにキラキラときらめいている。普通そういう歓喜はあくまで刹那なものだから、ぜんぶアッパーなアルバムというのは、逆に無理がきて、テンションは醒め、ダレてしまう。が、最初から最後までドカドカうるせえこのアルバムは全く飽きないし、ダレない。アッパーさに全く無理がないからだ。イルリメはきっと自身のラップに絶対の自信を持っている。自分のことをまっすぐに信じまくっている。そしてそれを誰よりも自分で楽しんでいる。だから、アッパーなのが当たり前で自然で、無理がない。そのまっすぐさが、まっすぐにするっと俺の胸を貫く。そんなまっすぐさと、独特な声質、油の乗った芸人のようなしゃべくりのノリのよさ、ふと気がつくとホロリときちゃうせつないリリック、どこまでもラップに仲良く寄り添うトラック、それら全てがガッチリと組み合い、絡み合い、ノリノリでフルチンになってじゃれている。そして自分たちで遊ぶだけじゃなく、「一緒にギャーギャー騒ごうぜ!」と誰彼をも誘い込んでくる。サービス精神まであるのかよ。あー、参った。俺もパンツ脱ぐ。騒ぐべ騒ぐべ。ギャー。













あーあとね、浜口庫之助サイコーよもう (´ー`) イルリメ同様、トリコじかけのあけくれです。

浜口庫之助 /自作自演集
cover
ハマクラさん本人のド名曲を、自身でカバーしたもの。
やさしいボッサやスムースなラテンの演奏にのせて、滋養沁み沁みな声で歌っている。ダンディ過ぎる。粋の塊。



女の命は恋だから
恋におぼれて流されて
死ぬほどたのしい夢をみた
あとはおぼろ
あとはおぼろ
ああ
今宵また
しのびよる
恍惚のブルースよ

なんて、CKBばりのフルート・ボサで唄われたら抗えないさ



バラが咲いた
バラが咲いた
真っ赤なバラが
寂しかった
僕の庭に
真っ赤なバラが





アカペラで「生命には終わりがあるうう」で唄い出し、シュタシュタとパーカスが粋なリズムを刻む上に「粋な別れをしようぜえええ」とサビを決められたら.... 

今の耳で聴くと、やはりクレイジー・ケン・バンドが思い起こされるけれど、あえて"日本のカエターノ・ヴェローゾ"と呼んでしまいたい俺だ。ハマクラさんの醸し出している「粋」は、カエタノのそれと同じベクトルだから。




この世に神様が本当にいるなら
あなたに抱かれてわたしは死にたい
ああ湖に 
小舟がただひとつ
やさしくやさしく 
くちづけしてね
くり返すくり返す
さざ波のように





ド粋なジャケの紙ジャケ再発が出ているのだけど、
cover
ジャケの格好良さにこだわらなければ、上記の自作自演ベストで事足りる。ほとんどの曲が入っているし、このアルバム収録曲以外もとろけるよな名曲ばかり。「恍惚のブルース」「愛して愛して愛しちゃったのよ」「ここがいいのよ」「愛のさざなみ」とかもうほんと玉乱すよ。




このアルバムには未収録だけど、ソウルフラワーもカバーした「有難や節」もハマクラさんの曲だったのね
http://sn0b.seesaa.net/article/21622685.html

あーりがたや ありがたや
あーりがたや ありがたや

金がなければ くよくよします
女に振られりゃ 泣きまする
腹がへったら おまんまたべて
寿命つきたら あの世行き

あーりがたや ありがたや
あーりがたや ありがたや




ラテン・アレンジで名曲をパパパヤとカバーしたという、こっちのアルバムも良さそうだなー


よい解説を発見しましたのでぜひ併読を
http://homepage.mac.com/mfukuda2/iken26.html














おっとまだ寝ないぜ!
ああ、上記二枚の隙を突いてちょいちょいこれも聴いてる。小粒だけど、いいんだよ。ピリリリリリリリッと辛くて。
cover
Tim Armstrong /a Poet's life
Rancidの人が出した1stソロ。全編スコーンと抜けのいいスカ〜ロックステディ。聴きクチよし、耳ごし痛快な、旨い一枚。バンドもいい音出してるよ。パンクの曲は一曲もなく、ラーズのソロに比べてティムはド趣味に走っちゃったナーつうとこだが、まあアレンジが違うだけでランシドで演ったらそのままランシドな曲ばかり。ランシドのメロディが優れていることに改めて気付く。つか、お前らほんとクラッシュ好きなんだなあ、わかるよヽ(´ー`)ノ俺もだよー








酔ったよ
I.W.Harperを飲んでお休みなさい









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