かなしいうわさ
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Stinking Blue Beat /Life Is a Strange Way
すごくいい。いろいろCD買ってきたけど最初に聴いたこれをCDプレイヤーから取り出す気が全くおきない。宅録っぽいボワボワと異様にくぐもった音質が最高に気持ちよくて、じっと聴いていると、意識の一部が、眠るでもなく覚醒するでもなくうとうとしている時のような、心がここにないような...状態になる。眠ってしまうほど気持ちいいというのとも違う。夢の中で鳴っている音楽そのみたいな感じ。
オーセンティックなスカ/ロックステディを基調としてはいるけれど、スカでもロックステディでもない。では何か、と考えようとすると、ホワンホワンどうでもいいですジャンルとか、という気分になってしまう。(オビの煽り文句いわく「オキナワン・カリブ・ソウル」だそうです) しかしスカやる日本人のバンドが増えたね。僕はスカが好きだからかっこいいスカをやるよ!頑張って練習してドラモンドみたいなトロンボーン吹くよ! という感じはまぁ微笑ましくて良いのだけど、そういう事ではなく、ただもう演奏したら出てくる音がスカのようなものになってしまうというような音なんだよな、この人の音。自分の気持ちや衝動を何かの形にしたくてガチャガチャやるうちに自然とクラフトワークをサンプリングして自然とラップしちゃったバムバータ(妄想ですが)と同じ類の自由さを感じる。Three One Lengthっぽいダラダラしたラガ、童謡みたいな女性ボーカル曲、タモリ倶楽部のテーマ曲みたいなすかしたジャズなどバラエティに富んだ内容にはなってはいるけれど、この人の音楽はどの曲をどう聴いてもこの人の音以外のなにものでもない。どこからも何も借りていない。こういうのを「個性」という。
Majesticsという沖縄のオーセンティック・スカ・バンドのキーボーディストによるソロアルバムだそうですよ。
他に買ったのは John Hiatt /Master Of Disaster Miceteeth /from rainbow town bonobos /electlyric Sakerock /Life Cycle Jimmy Cliff /Struggle Man Slightly Stoopid /Everything You Need Ornet Coleman /Science Fiction とか
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