ただ泣きたくなる。


ひとつ、投げっぱなしだったこと。

先月の末にお友達のお誕生日パーティに行ったの。
会場は“大ちゃん”が働いてるちっちゃなバー。

必然的に1年近くぶりの大ちゃんとの再会になるわけで。

お仕事で少し遅れて行ったちぃがお店に入るやいなや、
酔っ払い半分のさくちゃんが「大ちゃんちぃ来たよー!」なんて。

それに気マズそぉに苦笑いの大ちゃん。
ちぃの目を見るでもなくふざけて「はじめましてー」だって。
おもわずちぃも「どーもー」なんて笑って返して。

なんにも知らない男のコたちが「知り合い?」なんて聞いてきて
「元カレ!」なんて答えた、絶対酔っ払いのさくちゃん。
本人に聞こえてたんだかいなかったんだかわかんないけど、
とりあえず元カレ説は否定して、でもお互い近寄りもしないで。

おかしいね、あんなに仲良かったのに。

結局、最後までまともに目すら合わせられなくて。
でも帰りにお見送りに来てくれた大ちゃんに、
「ご馳走様」って一言。「また来てくださいね」って大ちゃん。

それだけ。
おかしいね、大事な友達だったのに。


大ちゃんは今でも、あたしに切ない気持ちを思い出させたんだ。


いっぱい覚えてる。いっぱい思い出す。

去年も同じ友達のお誕生日パーティがあって。
そのときは“彼”がスーツで正装してバーテンやってくれて。
他のコ達おもてなししながら、あたしに気にかけてくれて。

ちょっぴり自慢だった。
かっこよくてセンスがよくて優しくて。

やっぱり切なくならずにはいられなかった。

もぉ今更、っておもってる。
きっと新しい彼女だってとっくにいるだろぉって解る。
正直、あたしは二度と言葉を交わすこともないって。

なにかなぁ、
この胸にいつまでも引っかかってるもの。

大ちゃんから思わず目を逸らしてしまうその衝動。

背を向けるだけじゃなにも解決しないんだね。
分かってるのに。

この切なさを誰かどぉにかして。
2007年05月19日(土)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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