どんぐり1号のときどき日記
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2010年06月09日(水) 「はやぶさ」が帰還する

 はやぶさの軌道修正が成功したとの事で、カプセルの地球到達はほぼ確実になったようだ。ただし「はやぶさ」本体は、成層圏で燃え尽きるのだが、今回に関しては帰還と言う言葉を使っても良いだろう。

 6月13日の夜には還ってくるとの事で、まずはめでたい。いや、そんな簡単な言葉で表してはいけないほど今回のミッションは素晴らしいものだ。往年の技術立国である底力をまざまざと見せつけてくれたし、その経緯を見ていると涙が出そうなくらい感動的な出来事なのである。

 技術陣は考えられるトラブルに対してかなりの対応策をとっており、それすら対応出来ないトラブルには、技術陣が知恵を出して対処する。まさに技術の勝利である。アポロ13号は人の命がかかっていたから、技術面より人間面での対応がクローズアップされており、実際映画の「アポロ13」では原作以上に技術面での描写がぬるいため、あまり感動的な作品にはならなかった(そもそもハリウッド映画だし…)。
 だが今回の「はやぶさ」は純粋に人類の英知の物語である。ひとの命がかかっていないだけに、この部分は盛大にクローズアップして欲しいものだ。
 ネット上では「はやぶさ」を擬人化しているものも多いが、今回に関してはとても理解できる。

 いずれ、今の日本が世界に誇れる数少ない出来事である。

 そう言えば、アオシマから帰還に合わせてプラモが出ているが、これも売れて欲しいと思う。なにせアオシマは、わざわざ帰還に合わせて発売してくれたのだから。


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