どんぐり1号のときどき日記
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2010年05月20日(木) 色々立ち読み

 今月のコミック・リュウを立ち読みする。
 その中で伊藤伸平版「大正野球娘。」が俄然面白くなってきた。前回は野球ばかりだったのでつまらなかったが、今月は完全に原作を越えている。キャラクターの書き方が上手いのだ。
 特に静と巴の痴話喧嘩(?)から、お雪を持ってきてああいう展開にするとは実にうまい。「いつまでも一組の人形ではいられない」の下りからの展開は絶妙である。マンガ版にして初めて、静は自分を見直せたのである。

 そして安永航一郎の「青空にとおく酒浸り」では、しのさんがああいう展開になるとは意外だった。終わりが近いのか?

 ついでなので今月のCUTも立ち読みする。
 新作「アウトレイジ」を撮り終えた北野武のロング・インタビューが載っていたからだ。もちろんインタビュアーは渋谷陽一である。
 とりあえずちょっとだけ立ち読みしたら、これが思った以上に面白い。映画自体も面白そうだと感じさせるが、なんと押井守が「勝つために戦え!〈監督篇〉」で主張しているのと全く同じ事を言っているのである。しかもそのための勝利条件として、バカに合わせて判りやすい映画にしなければならないと明言している(さすがにバカとは言っていないが)。これは買ってじっくりと読んだ方がよさそうだ。
 ただここでひとつ問題があった。今回はエヴァンゲリオンの特集も載っているので、なんだか買うのが悔しいのである。困ったものである。

 その他では、アサヒカメラに載っているデジタルとフィルムの比較研究がとても面白い。これは早いところ一冊にまとめて欲しいものである。

 帰宅してネットを徘徊したら、なんと「エニッド」の1stと2ndが再発されるというニュースがあった。全然知らなかったし、しかも最初のCDはジャケットが改悪されだヴァージョンとして有名だったらしい。私はLPを持っているから気にしていなかったが、はかせがアップした写真で見ると確かに酷い。
 という訳で、今回の再発は期待している人も多いだろう。もちんマスターが存在しないので、盤起こしになるだろうが、真面目にリマスターすればそれは問題にはならないのが今の技術レヴェルだ。問題はエニッド側が今回の発売を公式には認めていないという点だろうが、聞く方からすれば、とにかく出た方が良いのである。
 もちろん良い音で出してくれた方が良いのは当然だが、市場にないという状態よりは、多少音が悪くとも誰でもが聞ける状態の方が絶対に良い。音楽とはそういうものだ。


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