どんぐり1号のときどき日記
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2010年05月11日(火) 退院近し

 母の退院予定が今度の土曜日になった、らしい。実に急な動きだ。
 どうも病院の本音は、仙台で待ち時間が長くなっている手術患者を多賀城へ押しつけられているから、なるべく現状の入院患者をさっさと退院させて、ベッドを空けたいらしい。まあ経営者としての気持ちは判るが、やはり入院している当人とその家族にしてみれは不安はある。だが出ろと言うのであるから、仕方がない。

 ところで。
 昨夜、NHKでやっていた「こころの遺伝子」なる番組は、伊藤四郎と三宅裕司だった。これがかなり面白い内容だった。以前から、伊藤四郎のギャグの基本はアドリブにはないと判っていたが、それが純粋な間の取り方に重点を置いていたとは気がつかなかったのである。稽古する時にセリフは一字一句変えず、間の取り方だけを変えて、それで一番面白い間の取り方を採用していたのだというから、なかなか凄い。
 確かにモンティ・パイソンでもそういう傾向はあって、間の取り方がかなり重要なスケッチも多い。これがうまく働くと、本当に笑えるのだが、それはつまり演技自体も重要なファクターであるという事に他ならない。だから今の若い芸人はつまらないのだし、間の取り方が上手い芸人は、役者としても活躍できるのだ。

 ちなみに三宅裕司は、伊東四朗を中心とした「伊東四朗劇団」を運営しているのだが、どうしても伊東四朗が参加できない時は「熱海五郎劇団」というネーミングに変えるのだという。これも笑えるネタだ。
 こうして色々と発見のあった、楽しい内容だった。

 ただし司会をしている西田敏行は、役に立たないと感じた。邪魔なのである。人情話など必要はないのだ。この辺はNHKの馬鹿さ加減の表れだろうから仕方がないか。


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