どんぐり1号のときどき日記
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2009年05月27日(水) またも訃報から

 午前中に休みを取って親の病院へ送り迎え。
 親も高齢になると、肉体的に動くのも大変になってくるから、色々とフォローが必要になる。だから本来、いつまでも働かなければならない社会というのは、異常なのである。親に何かあっても休めないような社会がマトモな訳がないのだが、それに気づいていない、というより無視している経営者だけになってしまったのが現在の日本経済だ。
 国際社会はもはやデフレが基調であり、以後インフレになる事などあり得ないのだが、それに対する対応策を全く考えられない日本経済は、崩壊に向かうしかないだろうに…。

 昨日シュルツが亡くなっていたという知らせがあったばかりだが、同じSFつながりで、栗本薫が亡くなったとNHKの昼のニュースで流れていた。昼時とは言えNHKのニュースで流れたとは、なんだか意外である。グインのアニメをやっているせいか。
 一応同世代のSFファンでもある彼女も、ガンと戦い続けていたのは周知の事実で、それ自体は大変だったろうし、一つの時代を作った人だという意味では大した人である。

 ただ、56歳だとの事だが別に早すぎた死だとは思わない。もちろんただの人として考えた場合には早すぎるが、作家としてはとっくに終わっていた人なのだ。ここはヒロイック・ファンタジーを日本に定着させた功労者である、とかマルチに精力的に活動したSF作家である、と言うような褒め言葉にとどめておく方が適切だ。
 例えばエド・マクベインなど本当にこれからという所で他界したし、筒井康隆が今亡くなれば、私はまだまだ早いと思う。要は本人の実年齢ではなく、作家としての才能が残っているかどうかで早すぎるかそうでないかが決まるのだ。
 プロの作家とはそう言う扱いを受けるものだろう。

 だから栗本薫は、人としては明らかに早すぎた死だが、作家としては別に早すぎたとは思えない。そういう部分を勘違いしている人がいるが、プロとして金を取って活動しているのだから、その辺はきちんと分けて考えなければならない。冷たいようだが、プロというのはそういう覚悟が必要なのだ。

 こういう意見を堂々と言う人はそれほど多くはないだろうから、私はあえて言っておく。もちろん彼女の功績を否定するつもりはない。否定するのは死去する直前までの、現在の姿である。


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