どんぐり1号のときどき日記
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チュウジさんから借りている「ロック・ユー! 」を見る。 「ダークナイト」でとんでもない名演をしたヒース・レジャー主演の、1670年代の騎士の話だ。作品としては非常に判りやすく良い映画で、一種の青春映画と言えるだろう。面白いのは1980年代のロックをうまく利用している点で、オープニングにクイーンを使い、ダンス・シーンにデビッド・ボウイを使ったりしている。本当にダンスの音楽として使用しているのだ。実に楽しい映画である。 だが一番驚いたのは、この時ヒース・レジャーは21歳なのである。正直なところ、この落ち着き方からはとても信じられない。現在人気のある俳優がデビューしたあたりの作品を見ると、大概が出しゃばろうとしているのが見え見えだ。自己主張をしようとするのは良いが、そのほとんどがオーヴァなのである。だが彼は違う。本当に落ち着いて演技しているので、とても21歳の表情には見えない。若さと経験を併せ持った30歳以上の表情なのである。もちろん老けて見えるというのではなく、若さと落ち着きを併せ持っている希有な例なのだ。これは20歳そこそこの人間には簡単に表現できるものではない。本当に素晴らしい。
脇を固める演技陣もなかなか素晴らしく、マーク・アディやアラン・テュディックが頼りになる従者を演じている。またあそこでチョーサーを持ってくるという発想も良かったし、それを演じているポール・ベタニーがなかなか良い感じだ。 女性陣は、甲冑のメンテをするケイト役のローラ・フレイザーや、ジョスリンの侍女クリスティアーナ役のベレニス・ベジョーも良い感じだ。 すべての人たちが楽しそうに作ったという感じがする映画で、大作ではないが丁寧に作られており、一見の価値はある。
しかしこの作品、てっきり原題が「ROCK YOU! 」かと思ったら「A Knight's Tale」が本来の題名だ。もちろんこちらの方が内容を的確に表している。
その後ネットの情報を見ていたら、5月13日の新譜情報に「イルカの日」「スローターハウス5」が載っていた。 「イルカの日」はそれほど大した映画ではないが、メイン・テーマは美しい。それだけのために買う価値があるかと言えば、ちょっとばかり疑問ではあるが。 「スローターハウス5」は多分買うだろう。おそらく現在、こういう作品は作られないからだ。1970年代はこういう不思議な雰囲気の作品がメジャーで作れた良い時代だったのである。ちなみに原作はカート・ヴォネガットJr.である。 最近は以前から欲しかった作品が、安く出るようになった。それ自体は嬉しいが、出過ぎるのも困りものだ。自分が使える金は有限なのである。
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