どんぐり1号のときどき日記
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2008年10月26日(日) 本も高い

 一週間ぶりで町中に出る。
 やはり週一だと、本屋もCDショップもなかなか状況がつかめない。しかも買う予定でいたものを買い忘れていると思う。そして26日が日曜というパターンでは、雑誌も微妙に入荷していない。なかなか地方都市は不便である。
 結局「ストレンジ・デイズ109号」と「ビートレッグ・マガジン100号記念特集」を買うにとどまる。やはり欲しい本は何かと高いのである。

 ところで今回の「ビートレッグ・マガジン」は西新宿の特集である。いかにレコード街が変貌したかを検証している。私も上京する度に店がなくなっていくのを見るのは悲しかったものであるが、そんな中、今でも当時のまま現役の「新宿レコード」は偉い。何度行っても当時の雰囲気のままだ。
 そして西新宿といえば海賊版も多かったが、業界の人間が匿名で海賊版について述べているページもあった。
 結論から言えば、海賊版は根絶しなければならないという、いかにも優等生的内容だ。まあ内部が腐りきっていると判っていても、あまり本音は出せないのだろう。
 しかし現在の音楽業界に、海賊版をなくせという権利はあるが、それを言う資格は全くない。海賊版をなくせというのなら、過去の音源は全て買えるようにしてもらわないと困る。出さないからコピーが必要となる。そしてライヴ音源を全く出さないという姿勢も問題だ。もちろん音楽業界とて新聞社や放送局と同じく株式会社などの企業である以上は利益を出す必要があるから、利益が出ない物は出さないと考えるのも当然だ。しかしそんな自分の都合で出さないのだから、少なくともライヴの海賊版は認めるべきだ。音質など問わない。出せば買うのだから。
 例えば3年前のキース・エマーソンの新宿厚生年金会館初日のブートは、非常に楽しいライヴだったの是非欲しいアイテムだ。また当時行けなかったマイク・オールドフィールドの渋谷でのブートは入手したが、当時チケットが入手できず都内を走り回った事を思い出すとともに、こんな内容だったのだなぁ、と感慨にふけるのだ。
 これらは本来、音楽業界サイドが提出するべきものなのである。それが出来ないからブートがどうのこうのと言う資格などないと言うのだ。

 結局、海賊版対策は少数の良質リスナーの消滅を意味する。売れるものだけを押し付けているから、自然と音楽離れが進むのだ。買い切れないほどの良質な音楽が世の中に溢れていれば、良質のリスナーが育成され、音楽業界も質の高い仕事が出来るのに、それをやらないしやる気もない。現在の経営者は右肩上がりの利益という幻想に取り付かれているから、音楽の事が判っていてなおかつ利益とのバランス感覚が得られている経営者は、渋谷氏くらいのものだろうか。
 いずれ良質のリスナーは、1980年代中頃で絶滅したと考えてよい。個々では優秀であっても、集合体としてはまったく無能になってしまったのである。

 ついでに、今日は買えなかった物。
「デジタル一眼レフ ストロボテクニック 工夫とワザ!」
 学研だからCAPA系の雑誌だが、さすがは馬場信幸氏の本である。この人の本は毎回何かしら役に立つテクニックが公開され、目から鱗がポロポロ落ちる。
 今回はちょっと立読みしただけだが、コンパクトデジカメで縦位置撮影する時にストロボの影を消す方法は、本当に鱗が2枚ほど落ちた。今の時代だからこそ出来るテクニックではあるが、やはりこういう柔軟な思考は大切だ。
 その彼も1944年生まれなのでもう60歳は過ぎているが、この人の発想にはいつも何かしら驚かされる。本当の年寄りとは、必要な事をさりげなく若者に伝授できる、こういう存在なのだ。
 これはある程度写真を撮っている人にこそ必要な本だろう。特に報道関係者は必読だ(最近の報道写真は、あまりに下手すぎる)。

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX TACHIKOMA'S ALL MEMORY しょく〜ん!」
 これは極々一部で大人気のタチコマ本だ。タチコマの視点で作るという事に特化した本で、実に面白い。
 だが3,000円である。装丁、紙質が良すぎるのだろうが、この価格では二の足を踏んでしまう。いずれ近いうちに買いそうな気はするが、せめて2,500円は切って欲しかった。この内容なら本当は2,000円がベストではあるのだが、きっと色々とあるのだろう。
 だが少なくともタチコマ・ファンにとっては本当に楽しい内容だし、あの「be human」(「AI戦隊タチコマンズ」が入っている)の解説も少しあるから、内容だけで考えれば価値はある。要は高すぎるのだよ…。

CD「難波弘之6タイトル」
 雑誌の広告で見たが、とりあえず「飛行船の上のシンセサイザー弾き」「ブルジョワジーの密かな愉しみ」の2枚は買っておきたい。
 でも例によって限定盤をこうやってまとめて出すとは。しかも有名どころの売れ筋等は限定の後になっても売れれば何度でも出すが、難波氏のアルバムとなると、なかなか全部を揃えるのは難しい。
 相変わら音楽業界はふざけている事だよなぁ…。


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