どんぐり1号のときどき日記
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| 2008年09月05日(金) |
3回目の「スカイ・クロラ」 |
ついに「スカイ・クロラ」も仙台では最終日である。 という訳で、3回目となる今回はMOVIX利府に観に行ったのだが、なんとかギリギリで間に合った。なにせここしばらくの上映は、夕方18時50分からの一回だけなのだ。 だが最終日だというのに、20人以上の観客がいたのには驚きだった。しかもカップルや女性客も多い。地震でも起きなければ良いが…。
ここは青さんが言っていたように、確かに音響は良い。音を無理に分解せずきちんと合成している。あのガヴァメントの発射音も、金属音の高音部がうまく溶け込んでいい感じになっていたし、ポルシェのエンジンを切った後の音もかすかに聞こえていた。
まとりさんや鯖猫さんがはっきり判らなかったといっていたレストランのシーンの音楽は、やはりショパンだった。しかもあの太田胃酸の曲である。私は当初、全然曲が記憶に残っていなかったし、お二人はショパンのどの曲が判らなかったというのだが、それも当然、この映画では数少ない押井節満載の長セリフのシーンだったのだ。さらに曲もかなりのアレンジがかかっているようで、これでは判らないのも当然だ。 最近の押井作品は、とにかく音のこだわりも凄いので、良い音響の映画館で観ないともったいない。
しかし「スカイ・クロラ」はとても気に入ってしまった恋愛映画だ。いかにもヨーロッパ然とした映画に仕上がっており、何度見ても飽きないのである。ソフトが出たら当然買うが、何度も見てしまいそうだ。これは時間が足りなくなってかなりヤヴァいかも知れない。 今回の映画は、押井監督の趣味が自分とそう変わらないというのが良く判ってしまった。女性の趣味、戦闘機の趣味、銃の趣味、そして映像の趣味…。そして私は恋愛映画が好きだった訳だ。「冒険者たち」の時に気づくべきだったか。
なお今回、まとりさんの友人が「栗山千明の役どころ(三ツ矢)、例の自分が誰なのかわからない世界は繰り返してるのかしらのくだりって、『ブレラン』的にはレイチェルの役どころですが、『ビューティフルドリーマー』的には♨温泉マークなのがおかしいです」と書いてあり、実際映画館でこのシーンを見ていたら、もろに温泉マークとダブってしまい笑いを抑えるのに苦労したほどだ。さすがはまとりさんの友人だ、きちんと良いところを突いてくる。 だがあのシーンで笑っていたら、知らない人には「怪しいオヤジ」にしか見えないだろう。
それとどうしても気になる散香の機動で、ストール・ターンと見えるもののうち少なくとも1回(多分2回だと思う)は間違いなくコブラだ。まあコブラ自体がストール・ターンに似ていない事もないので、監督の狙いはどうだったのかは不明だが、あの短時間でストール・ターンは不可能だ。 もっともコブラも比較的低速度での機動なので、無理な機動という意味では同じだが。
今回はエンドロール途中で席を立った人が一名いた。また後ろの若い女性のグループは、途中寝てしまい、爆音で目が覚めたと言っていたが、私にはどこで寝たのか理解できなかった。
しかしヴェネチアの賞を取らせてあげたいものだ。関係したスタッフのためにも…。 少なくとも映画として破綻している宮崎駿よりは、まともに映画として作っている押井監督の方が、これからの映画のためには重要な人材なのだから。
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