どんぐり1号のときどき日記
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どんぐり2号に頼んで、「鉄人28号・白昼の残月」のサントラを買ってきてもらう。
アニメ自体も面白かったが、このサントラも意外と良い。特に伊福部昭入門作品としても面白いと思う。どこかで聞いたようなフレーズがあちこちに出てくるので、ありていに言ってしまえば、良いとこ取りのアルバムになっているともいえるのだ。だからこそ、あまり伊福部サウンドを聞いていない人にこそお勧めなのである。
ただ通して聞くと、最後にあの「鉄人の歌」が流れてくるのだが、いくら重厚なコーラスとオーケストラでリテイクしてあっても、所詮は当時のままの歌なので力が抜けるし、そもそも歌詞が「ビルの街に、ガォー」である。やはりこれはもっと大幅なアレンジを加えるか、別の音楽にするべきだったと思う(どうしてもこの歌を使うなら、最期にあの「グリコ、グリコ、グ〜リ〜コ〜」を入れなければ、意味は無かったと思うのだが)。 ノスタルジーという意味なら、伊福部サウンドを取り込む必要などなかったのだし、やはりこの歌を何とかするべきだったのだ。
実際、最初のアニメが放映された当時は小学校低学年だったにも関わらず、この手の能天気なオープニングは好きになれなかった(アトムやウルトラマンなども、同様にオープニングは嫌いだった)。いくらガキであっても「ウルトラQ」レヴェルのオープニングを望んでいたし、明るいものなら「サンダーバード」位の質は保って欲しかったのである。
この辺の考え方は、やはりテレビの「ジャングル大帝」の影響も大きいだろう。オープニングは壮大な名曲だし、エンディングも素晴らしい歌である。その上当時は「交響組曲ジャングル大帝」なるアルバムが出ており、買ってもらって聞いたというのも大きな経験値になったと思っている。つまり「ジャングル大帝」は、音楽が素晴らしいアニメとしてはほとんどは初めての作品なのである。 当時のアニメは純粋に子供向けだったのだから、やはり手塚治虫は素晴らしい仕事の一環として、音楽をも提供してくれたのである。以後、ウルトラマンなどの力の抜けるマヌケな音楽は嫌いになってしまったのだ。
そしてアニメ業界が音楽まで気を使うようになるのは、「ヤマト」まで待たなければならなかったのである。
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